メモ
スイカ・・・科名:ウリ科
原産地:熱帯アフリカ
水分が多くて、夏の渇いたノドにうれしいですね。
実はカリウム、リンなどのミネラルもたっぷり含み、 夏バテ防止にピッタリです。
ここでは、おいしいスイカの作り方、育て方を紹介します。
甘くてみずみずしく、食べごたえのあるスイカ。
「日本の夏の風物詩」ともいえるでしょう。
写真提供:タキイ種苗株式会社
コメリ店舗で取扱いしていない場合もございます。
大玉、中玉、小玉、そしてラグビーボールという楕円形のスイカもあります。
果肉が黄色いもの、皮が黒いもの、黄色いもの、種なしと、いろんなスイカがあります。
スイカは連作できません。5~6年あけないと作れません。 ただし、カボチャやユウガオに接ぎ木した苗なら、連作しても大丈夫。
スイカの根は弱いので、植え替えをすると傷みが出ます。タネを直まきするか、市販苗を植えて育てるか、どちらかに決めましょう。
180cm×120cmの間隔で直径30cm、深さ15cmの穴を掘ります。
そこに、堆肥と腐葉土を2~3kgと、化成肥料200gを入れ、底土と混ぜ合わせ、掘り出した土を元に戻します。
苦土石灰は地表面よりも2~3cm高く盛り上げ、上面が平らな円形の床が作れればOKです。
盛り土をしたところは「くらつき」と呼びます。
メモ
元肥を施すのはとても大事ですが、窒素肥料(硫安、尿素など)を施しすぎると「つるぼけ」といって、茎葉ばかりが茂って、実がならなくなります。
タネを3~5粒ずつ点まきし、5mmの厚さに覆土して水やりをしたのち、ビニールなどをかぶせて保温、保湿をして発芽させます。
本葉4~5枚に育った苗を選び、ポットをとって、くらつきをしたところに浅く穴を掘り、苗を植えつけます。
深植えは避けましょう。
そこに、ホットキャップやビニールテントを2~3週間かぶせておきます。
メモ
作業は晴天日の午前中に行い、ビニールは午後早めに被覆します。
本葉が3~4枚に育ち、キャップやテントの内部が蒸れるようになったら、ビニールの上部を破って換気をはかり、生育が進み、内部が込み合ってきたら、被覆を全部とって、
1~2回に分けて苗の間引きを行います。
生育初期には、あんどん型のビニール囲いなどで保護します。あんどん型ビニールテントの簡単な作り方。
1、10kg入りの米袋を2つに切り筒状にする
2、苗のまわりに棒を4本立て、ビニールをはめる
つるが伸び始めたら、10~15節で摘芯して、子づるを3~4本残して子づるに着果させます。
雄花の花粉を朝早く雌花の柱頭につけると実なりが良くなります。
通常、人工受粉の必要はありません。
最初の果実が鶏卵大になったら、米ぬか、油かすなどを株の周りに施し、除草後に浅く耕します。つるぼけには気をつけましょう。
果実がこぶし大になる頃には、寒さやタネバエなどの心配がほとんどなくなります。
囲いを外して、一面にわらか枯れ草を敷き詰め、スイカのつるをいろんな方向に這わせてあげます。
果実は1株に3~5個つけるようにし、果実が肥大しきったころに果形を整えましょう。
スイカの底の部分が、まわりの部分に比べて着色されていないので、皮の色のムラをなくすために、果実を裏返すように置きなおします。
これを「玉直し」といいます。
受粉後40~50日で果実は成熟します。
収穫してから2~3日おいて熟させてから食べたほうが果肉がしまり甘みも増します。
同じウリ科野菜のメロン、キュウリなどと発生する病害虫はほぼ共通しています。
つるや葉が枯れます。
【予防】
窒素肥料の多用を控えます。
【対策】
苗のときから、ジマンダイセン水和剤やダコニール1000をまいて予防しておきます。
雨の多い年に出て、果実に黒っぽい同心輪紋の病斑を作ります。
【対策】
トップジンM水和剤を株元から茎、葉によくかかるように散布します。
株の全葉に円形の食痕が出て、ボロボロになり衰弱します。
【対策】
マラソン乳剤を散布します。
残効性が少ないので、5~7日に数回は散布しましょう。
日中葉がしおれ、黒く汚れます。新葉に多く、つるの伸長が止まります。
【対策】
発生初期に、スミチオン乳剤、DDVP乳剤などを、葉裏にかかるように散布します。
※農薬はラベル等に記載されている使用基準に従い、適用のある植物に使用して下さい。
参考文献:
主婦の友/生活シリーズ 「家庭菜園 野菜作り12ヵ月」