はじめに・・・
住まいを自然から守り、街の景観を作る屋根。
そんな大事な役割を持つ屋根だから、丈夫でおしゃれに取り付けてみたいものです。
世界100カ国以上で使われている、DIYに最適な波板屋根材を取り付ける際のポイントをご紹介します。
※こちらの商品は販売終了いたしました。
記事内では、取材を行なった当時に販売されていた商品を使用しており、現在販売しているものとは仕様等が異なります。
同等品等の案内は致しかねますので、ご理解のうえ、当情報のご利用をお願いいたします。
また掲載された情報または内容のご利用により、直接的、間接的を問わず、お客様または第三者が被った損害に対して、弊社は責任を負いません。
あらかじめご了承願います。
|
|
用意するもの
使用した商品 【フランス Onduline社製波板型屋根材】
・メタリンシート | ・メタリンタイル | ・専用釘 | ・棟カバー
用意する道具
・金槌 | ・カッター | ・のこぎり または 丸鋸
1. カットする |
|
|
屋根の寸法に合わせてカットします。
メタリンシートを波形に対して直角に切断するには、のこぎり、または電気丸鋸を使います。メタリンシートを波形に沿って縦に切断するには、カッターを使用ます。 |
▼ |
2. レイアウトを決める |
|
|
風が来る方向の反対側(風下側)からシートを張り始めます。2段目の最初の1枚(図の5番)はシートを縦に2分割して張り、以下各段のシートが互い違いになるように(千鳥葺き)張っていきます。 |
▼ |
3. 軒先を出す |
|
|
軒先は最大50mmまで突き出せます。 |
▼ |
4. 釘を打つ |
|
|
一直線にクギ打ちができるように糸を張り、専用釘で打ちます。
端から、かわら桟へ5波形ごとに専用釘を打ちます。
※必ず重ね合わせた部分は打ち込むようにします。 |
▼ |
5. 棟カバーを取り付ける |
|
|
棟カバーの取り付けはシートと同様に風下側からはじめます。重ね幅は125mmです。
糸を直線に張って専用釘をすべての波形に打ち込みます。 |
▼ |
6. 端部の処理 |
|
|
すでに固定したメタリンシートの縁につき合わせて破風板を取り付けます。
棟カバーを図の通りに被せて専用釘を打ちます。 |
▼ |
7. タイル仕上げの場合 |
|
|
メタリンシートの長さを50cmにカットした扱いやすいメタリンタイルを使用すればきれいな
タイル仕上げになります。施工方法は1~6の手順と同様です。 |
▼ |
メタリンシート&タイルの製品特性 Q&A
製品の特長について
- 1. 何で作られていますか?
- 構成成分の一つは天然繊維です。天然繊維は主に植物の細胞を構成する炭水化物からなる糸状の繊維で、紙の原料となるパルプなどを指します。天然繊維の他に、アスファルト、樹脂、鉱物性添加物が使用されています。天然繊維はそれ自体極めて強い物質です。耐性を強めるため、セメントやコンクリートの中にも使用されるほどです。アスファルトは繊維に耐水性を持たせ、顔料が着色を行い、樹脂と他の添加物が耐候性をより高めます。
※ アスベストは一切使用されていませんので、安全です。
- 2. 断熱性・耐寒性はありますか?
- 計測によれば、0,098 W/m.C°の熱伝導性があります。この値はコルクに近似しています。比較すると、ステンレス鋼の値は52 W/m.C°、 つまりステンレス鋼の熱伝導性はメタリンシート・タイルの525 倍です。
- 3. 耐久性はどうですか?
- 耐久性は気候や天候など外的条件次第ですが、製品は断熱性、防音性にすぐれ、15年間の耐水性を保証しています。過去50年間の実績から、実際の耐用年数はこの保証期間の何倍にもなります。
- 4. 耐腐食性は? 化学製品に対してはどうですか?
- 天然繊維にアスファルトを含浸させているので、腐食に耐え、ほとんどの化学製品に侵されません。
- 5. 低温に耐えますか?
- 極めて低温になるシベリア(ロシア)での長年にわたる経験から、凍結せず、物理的損傷も見られません。
- 6. 高温に耐えますか?
- 熱帯での耐久性テストで、オンデュリン・クラシックシートが厳しい湿度と70℃を越える温度に適応することが証明されました。メタリンシート・タイルにつきましては、正式な計測テストが行われてはいませんが、値は同等であると推測します。
- 7. 製品は毒物を含有していますか? 人と環境にやさしいですか?
- メタリン屋根材はアスファルト+樹脂+鉱物性顔料+塗料+天然繊維でできていますので、人と環境に対する毒性は全くありません。
- 8. どこで生産されていますか?
- オンデュリン社は現在世界に9ヶ所の工場を持っています。メタリンシート・タイルはISO9001及びISO・プラス(140)01の認証を有する最先端のフランス工場で生産されています。
施工について
- 1. メタリンシート1枚あたり専用安全釘は何本必要ですか?
- 屋根勾配 12°~17.5°の場合 26本、17.5°~30°の場合 26本、30°以上の場合 23本です。屋根材の施工は極めて長期にわたる耐候性が必要です。条件を満たせば、著しい気象条件、例えば台風にも耐えます。
- 2. 専用安全釘は使用を義務づけられているのですか?
- 専用安全釘はオンデュリン社製屋根材用に特別にデザインされたものです。ワッシャ付きキャップは、とりわけ硬木のかわら桟(母屋)にメタリンを打ち付けるのに適しています。
- 3. カラーは退色しますか?
- 太陽光の下ではどれも同様ですが、製品の色は徐々に色が褪せていきます。紫外線の影響で、次第に、しかも一律に減色します。他方、金属屋根の場合は退色にばらつきがあります。
- 4. 付属部品がありますか?
- メタリンシリーズと同じ原料、同じ仕様で製造された棟カバーを用意しています。折り曲げ自在な両翼が様々な棟角度に順応し、また縁カバーとしても使用できます。棟カバーはシートやタイルと同色・同一仕上げです。
- 5. 施工可能な最大屋根勾配は? 最少は?
- 次の勾配の範囲で施工できます。 メタリンシート:最少5°(約1寸勾配) ~ 最大90° メタリンタイル:最少11.2°(2寸勾配) ~ 最大90°
- 6. メタリンシリーズで施工された屋根の上を歩けますか?
- 屋根材はどれもその上を歩くために作られていません。屋根の上を歩くときは、必要な安全手順に従ってください。
- 7. 維持補修はどうすればよいですか?
- 維持補修は必要最小限です。屋根の上に落ち葉があったり雨樋が湿っていたりしないようにす ることです。雨樋に注意です。
- 8. 金属屋根は膨張したり収縮したりします。メタリンシリーズはどうですか?
- 金属は暑さ・寒さで膨張・収縮しますが、メタリンシリーズの寸法安定性に影響はありません。
- 9. メタリンシリーズを金属フレームに施工できますか? コンクリートやウッドデッキにはどうですか?
- 金属フレームやコンクリート、ウッドデッキでも、施工可能です。取り付け金具が必要です。
- 10. 塗料を塗れますか?
- メタリンシリーズ屋根材は、天然繊維にアスファルトを含浸させた波板に、まず顔料(着色材)を染み込ませ、その上に塗料が塗られています。改めて塗装する必要はありません。しかし、何年後かにメタリン屋根材の上に、市販の水性塗料で再塗装することは可能です。必ず水性塗料をご使用ください。溶剤型の塗料は、下地にそぐわないので、絶対に使わないでください。
- 11. シートやタイルの端がアスファルトで汚れていることがあります。これは危険ですか、隠す方法はありますか?
- メタリンシリーズの端に所々汚れが生じていることがあります。これは正常で、それ以上は溶け出しませんし、全く危険ではありません。その部分が隠れるように施工してください。
- 12. メタリンシリーズで我が家の屋根を葺くことができますか?
- ヨーロッパでは広く一般に住宅や別荘に使用されています。日本の建築基準法では、可燃性であるため、使用地域や区域により使用する建物の規模と位置、使用面積などに制限があります。下記は参考です。
Onduline 屋根材と建築基準法
メタリンシート・タイルの建築物への使用可能範囲は、概ね下記の範囲です。
注意
- 下記内容には、さらに細かな規定があります。
- 都道府県・市区町村により取り扱いが異なる場合があります。
- この資料はガイドラインを示すものです。具体的なケースについて必要であれば、市区町村の建築当局にご確認ください。
屋根・外壁として使用する場合
- 一般的に、建築確認申請を必要としない範囲の屋根補修や、建築基準法に規定のないその他地域の建造物に適用されます。
- 建築基準法に明記された下記の条件に合致する建造物に適用できます。
1. 「防火地域、準防火地域以外の市街地について指定する区域内」の場合
(建築基準法第22条但し書き)
- 茶屋、あずまや これらに類する建築物の屋根
- 延べ面積が10m2以内の物置、納屋その他これらに類する建築物の屋根
(いずれの場合も、隣地境界線から1階・3m、2階・5m、道路の場合5mの距離が必要)
2. 「防火地域、準防火地域、法22条指定区域以外の地域」の場合
(建築基準法施行令第136条の10・及び第三号)
- 1000m2以下の開放的簡易建築物の屋根
【例】
運動施設(スケート場、水泳場、スポーツの練習場)
不燃性物の保管庫
畜舎、堆肥舎、水産物の増殖、養殖場
- 自動車車庫に供する150m2未満の開放的簡易建築物の屋根
【例】
自動車車庫
3. 「建築基準法が適用されない建物」の場合
(建築基準法85条・施行令147条)
- 応急仮設建築物(災害非常用、延面積30m2以内・防火地域は除く)
- 工事現場に設ける仮設建築物(延面積50塀m2以下)
- 一般の仮設建築物(仮設興行用、博覧会用、建替え目的の仮設店舗など)
屋根の下地材として使用する場合
建築基準法に基づき、広く建築物(住宅・公共建物など)に使用できます。