土の基礎知識 土の基礎知識 土の基礎知識


1.良い土の8つの条件

(1)水はけが良いこと(排水性)

水はけが悪いと根の張りが悪くなり、環境の変化に弱くなり、根腐れの原因にもなります。

(2)新鮮な空気が含まれていること(通気性)

土の中に新鮮な空気が不足すると、根が酸素欠乏を起こし、水や栄養分の吸収が悪くなります。

(3)水持ちが良いこと(保水性)

水を与えてすぐに乾くような土は植物がしおれやすくなるため、適度に水を蓄えておく力が必要です。

(4)肥料持ちが良いこと(保肥性)

与えた肥料が雨や水やりですぐに流されないように、土に保持させる力が必要です。

(5)有機物が含まれていること

腐葉土などの有機物が含まれていると有用微生物を活性化し、(1)~(4)の働きを助けます。

(6)清潔な土であること

雑草のタネや病害虫が混ざった土は、生育不良や病気が発生する原因になります。

(7)適当な重さがあること

軽い土は水やりで動きやすくなり、根張りも悪くなり、背の高い植物は倒れやすくなります。

(8)土の酸度が適正であること

酸性やアルカリ性の土に植えつけると生育が悪くなります。

2.ガーデニング・ミニ知識

pH(酸度)図

pH(酸度)とは、土の化学性を示す数値で、小学校の時に学んだようにリトマス試験紙などで調べた酸性・中性・アルカリ性を示すものです。中性が7で、それ以下の数値が酸性、それ以上の数値がアルカリ性となります。土のpHは、植物の生育とたいへん深い関係があります。

一般に植物の生育には弱酸性(pH5.5~6.5)が適すると言われていますが、たとえば、アジサイの花の色は、青色のアジサイは酸性、ピンク色のアジサイはアルカリ性の土で、より鮮やかに美しく咲きます。ブロック塀のそばは、アルカリ性の土になりやすいため、ピンク色のアジサイが適します。
また、サツキ、アザレア、ブルーベリーなどは酸性の土が適し、アルカリ性の土では葉色などが悪くなり、健全に生育しません。測定には「土壌酸度(pH)測定液」、または「土壌酸度計」を使用すると便利です。

3.土を再利用する

プランターの古い土の再利用

(1)枯れた株、雑草を抜き、古い根や枯れて落ちた葉を取り除きます。
(2)プランターの土を新聞紙などの上に広げ、日光に当てて乾燥させます。
(3)十分に乾燥させた後、「古い土・再生します」を混合します。
(4)土が不足した場合は、「プランター培養土」または「赤玉土」と「腐葉土」を6対4で混合した土を増します。
(5)元肥「マグァンプK」または「花咲く化成肥料」を土に混ぜ込んだ後、植えつけます。

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