メモ
にんじん・・・セリ科
原産地:中央アジア、アフガニスタン付近
人参は、セリ科に分類され、中央アジア、アフガニスタン付近が原産とされています。
大きく分けて東洋系(長根系)と西洋系(短根系)に分けられ、東洋系の代表として金時人参があり、西洋系は5寸人参になります。
人参といえば根色は鮮紅色から鮮濃紅色が普通ですが、白色や黄色、紫色など人参のイメージを覆す色のものまであります。
気候的には冷涼な気候を好み、乾燥すると極端に発芽が悪くなります。
ネコブセンチュウに寄生されますと根に小さなこぶが沢山でき、生育が悪くなります。一度でも確認された畑は土壌消毒を行います。
根菜類ですので、作付する畑の耕土はできるだけ深い方がよく、粘土質の畑を避け、有機質をたっぷりと入れた土作りをしてください。
収穫が遅れると裂根の原因になりますので収穫遅れとならないよう注意してください。
発芽適温 | 15~25℃ |
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生育適温 | 15~20℃ |
土壌適応性 | ph6.0~7.0 |
輪作年限 | 1年 |
植え付けの2週間前位に堆肥と石灰、油粕・化成肥料等を散布し、よく深耕しておきます。
肥料は根を作るために堆肥を十分に混ぜ込んでください。
排水の悪い畑では、高畝してタネまきを行います。
畝間60~90㎝で畝を立て、すじまきを行います。
タネまき後、薄く土をかけたら軽く鎮圧し、乾燥防止に不織布や稲わらを発芽するまでかけておきます。
穴の間隔が15~20cmのマルチを敷き、タネをまいてもよいでしょう。
1回目の間引きは、本葉が2~3枚の頃、指2本分(3~4㎝)にします。
2回目の間引きは、本葉が5~6枚の頃、指4本分(8~10cm)にします。
この時に、畝の両サイドに化成肥料を追肥し土寄せを行います。
今の品種は吸い込み性の良い品種が多く、肩の露出が少ないので肩の部分が緑色になりにくいのですが、もし肩の部分が見えるようならば土をかけておきます。
タネをまいてから110~120日程度経過し、根の大きさが太さ5㎝位になったら収穫です。
そのまま畑で越冬させる時には、肩の部分が露出しないように多目に土寄せをして凍害から根を守ります。