カブトムシ・クワガタの飼い方 カブトムシ・クワガタの飼い方 カブトムシ・クワガタの飼い方

カブトムシ・クワガタを飼育するのに必要な用品から管理のポイント・注意点などを初心者の方にもわかりやすく解説します。

カブトムシ・クワガタの生態

カブトムシ

  • カブトムシ カブトムシ
分類 コウチュウ目コガネムシ科
生育適温 20~25℃
好む環境 日陰で風通しが良く、湿度が高い環境
寿命 成虫で1~3ヶ月

カブトムシはカッコいい見た目に反して、非常に繊細な生き物です。環境が悪いとすぐに弱ってしまうので、環境管理には細心の注意を払うようにしましょう。

クワガタ

  • クワガタ クワガタ
分類 コウチュウ目クワガタムシ科
生育適温 20~25℃
好む環境 日陰で風通しが良く、湿度が高い環境
寿命 種類によっては半年~1年以上

クワガタは種類によってはカブトムシより長生きします。それでも環境が悪いとカブトムシと同様すぐに弱ってしまうので、環境管理には細心の注意を払うようにしましょう。

飼う前の準備

  • カブトムシを飼っているケースのイメージ カブトムシを飼っているケースのイメージ

飼育用品は様々ありますが、どれもカブトムシやクワガタの住む環境をよくするための効果を持っています。飼育する際にはただ全部そろえるだけでなく、ぜひそれぞれの用品が『何のために必要なのか』を理解するようにしましょう。理解することで、飼育中に環境の善し悪しを判断して、対応することが可能になります。

①飼育ケースを準備する

まず最初に飼育ケースを準備しましょう。飼育ケースは目安としては1匹なら幅23㎝程の小さいサイズ、2~3匹なら幅30~37㎝程の中くらいから大きいサイズが適しています。より長生きしてもらうためには、一回り大きめのケースがおすすめです。理由として大きい方がマットをたくさん入れられることでケース内の温度や湿度変化を抑えることができ、安定した飼育環境を保ちやすくなります。

②昆虫用マットをケースに敷く

昆虫の寝床であるマットは、幼虫用と成虫用で異なります。幼虫から育てるなら発酵マットがおすすめです。発酵マットは広葉樹の朽ち木を砕いて発酵させたマットで、安定性が良くなり、マットをエサにする幼虫にとって栄養を摂りやすい状態になります。
成虫から育てるなら広葉樹の雑木だけの埋め込みマットがおすすめです。埋め込みマットはカビなどが生えにくく管理がしやすいのが特長です。

③のぼり木とエサ皿を設置する

のぼり木はカブトムシやクワガタの遊び場になるだけでなく、転倒防止のための足場にもなります。またエサ台があることで足場を作るだけでなく、エサがひっくり返ってケースの中を汚すのを防ぐことが出来ます。

④エサを設置する

カブトムシ・クワガタのエサには市販のゼリーが最適です。スイカなどを与える方もいますが、腐敗しやすく飼育環境が悪くなるので昆虫用のゼリーを与えるようにしましょう。

⑤保水・消臭用品を設置する

昆虫用マットの水分の保持・消臭のための用品を用意しましょう。定期的に水をマットに補給することが大切ですが、忘れてしまうことが不安な方には設置型の保水用品を使うことで、簡単に湿度管理を行うことが出来、同時に消臭効果も期待できます。

⑥産卵木・朽ち木を設置する

クワガタに卵を産ませたい場合はケース内にオスとメスをペアで入れ、卵を産む場所として産卵木・朽ち木を設置します。またカブトムシは固い場所の付近に産卵すると言われており、その拠り所として産卵木・朽ち木を設置する場合もあります。その場合は卵がかえった後の幼虫のエサとしても活用が可能です。

⑦防虫用品を設置する

ケース本体と蓋の間に防虫シートを設置することで、コバエの侵入を防ぐだけでなく、マットの水分の蒸発を抑える事でケース内の湿度管理も可能です。カブトムシやクワガタは呼吸を口からではなく、お腹の横にある気門という穴を使ってします。そのため空気中の湿度の管理が非常に重要になります。

飼育の際のポイント

ケースの中にオス1匹・メス1匹が理想

  • カブトムシがケンカしてるイメージ。 カブトムシがケンカしてるイメージ。

カブトムシはオスが同じケースの中にいると、ケンカをしてしまうのでなるべく同じケース内では飼わないようにしましょう。『ケンカするくらいならいいか』と思うかもしれませんが、ケンカをして傷つけられ体に穴が空いてしまうなどして死んでしまうこともあるので、できる限り別のケースを用意してあげるようにしましょう。

エサの数はケース内の成虫の数以上に

  • カブトムシがエサを食べてるイメージ。 カブトムシがエサを食べてるイメージ。

カブトムシはエサの取り合いでケンカすることもあります。ケンカを防ぐためにもエサの数は成虫の数以上に設置し、取り合いにならないように気を付けましょう。

ゼリーの交換は2、3日に1回

  • カブトムシがエサを食べてるイメージ。 カブトムシがエサを食べてるイメージ。

エサのゼリーの交換は2、3日に1回行うようにします。頭が大きいためにゼリーを食べきれないことも多いため、定期的な交換を心がけましょう。ゼリーが残っていてもニオイやコバエの発生を抑えるために新しいものと交換してください。食べ過ぎることはないので、エサ切れにならないように多めに与えるようにしましょう。

日なたなどの悪環境は絶対NG

  • 日差しのイメージ 日差しのイメージ

カブトムシは夏場に飼うので暑さに強いと思っている方もいますが、実は生育適温は20~25℃と夏場としては少し低めです。30℃を超える高温の環境にいると弱ってしまいますし、日なたなどでは場合によっては数時間も経たずに死んでしまうこともあります。必ず風通しの良い日陰での飼育を心がけましょう。

動画で解説

動画で解説

カブトムシ・クワガタを捕まえてみよう

持ち物

  • 昆虫を取りに行く絵のイメージ(網とカゴと虫よけスプレーを含む) 昆虫を取りに行く絵のイメージ(網とカゴと虫よけスプレーを含む)

カブトムシ・クワガタを捕まえるときには捕まえるための虫捕り網と虫かごが絶対に必要です。高いところの虫がとれる伸縮する網などが便利です。服装は長袖長ズボンがベストです。また森の中はやぶ蚊などの虫がたくさんいるので必ず虫よけスプレーなどで対策を行うようにし、安全な昆虫採集のために、小さな子供だけで森や林に入らないようにしましょう。

ベストな時間帯は夜から早朝

  • 早朝 早朝
  • 深夜 深夜

カブトムシ・クワガタは基本的に夜行性なので、それ以外の時間帯は土に潜ったりしていることが多いです。そのため彼らが活動を始める17時頃~22時、翌4時~7時当たりが実際に探すのにベストな時間と言えます。

樹液まわりを探そう!

  • 樹液を吸うカブトムシのイメージ 樹液を吸うカブトムシのイメージ

カブトムシ・クワガタはクヌギやコナラといった広葉樹の樹液が大好きです。なので昼間に樹液が出ている木の目星をつけておき、夜にその木のある場所を探すと効率的にカブトムシ・クワガタを探すことが出来ます。また、雑木林の近くに街灯などがあるとその周りに集まってくることがあります。探す時は樹液がある場所だけでなく、その周りや木の根元も探してみましょう。

捕まえられなかったらお店へGO!

せっかく準備しても最後は自然が相手なので必ず捕まえられるとは限りません。そんな時にはお店で販売しているカブトムシ・クワガタもおすすめです。コメリパワーではカブトムシ・クワガタの販売も行っています。お店で販売しているカブトムシ・クワガタは自然に放さず、最後まで責任をもって飼育しましょう。

※季節によって取り扱いがない場合もございます。

※資材館、コメリPROは販売していません。

※飼育方法については、一般的な内容を記載しております。

監修者

監修:株式会社マルカン

ペット用品業界のリーディングカンパニー。中でも昆虫用品は1970年創業時からの核商品である。

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