Fumikoの楽しいガーデニング

Lesson 4 花柄摘みと施肥

Lesson 4−1:花柄つみ
植物を元気に育てるための基本は、正しい水やりと、花柄摘みだといっても過言ではありません。咲き終わってしおれた花びらは、そのままにしておくと鑑賞上好ましくないということもありますが、カビなどが発生して病気の原因になったり害虫の住みかになったりもする恐れがあるため、こまめに取り除きます。

基本的に花は実をつけるためのものですから、そのままにしておくと種を作ろうとして株のエネルギーを消費することになります。株を弱らせないため、また次の花着きをよくするため、花を咲き続けさせるためにも必要なのが花柄摘みなのです。同じように枯れた葉も定期的に取り除いてあげると良いでしょう。

どちらにしても、花柄摘みをこまめにするということは植物を頻繁に観察することにつながり、健康状態を常に確認できるという利点がありますね。

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花柄摘みを、英語ではDeadheadingといいます。ほとんどの植物、特にモダンローズのように繰り返し花を咲かせるものの場合、花柄を摘むのは大切な作業ですが、その場合花だけでなく、しっかりした花芽の着いた茎のすぐ上のところからカットします。これが次に咲く花となるわけです。


Lesson 4−2:施肥
植物は水や空気があれば、光合成(炭酸同化作用)によって栄養分であるでんぷんを自分の力で合成することができる、いわば自給自足できるスゴイ力を持っています。

また、植物たちは健康な体を維持し成長させるため、土の中に含まれる30種類ほどある栄養素やミネラルを根から吸収しています。家庭園芸などで私たちが育てる植物たちをより健康に、より美しい花を咲かせるために通常の水やりだけでなく肥料を施すのが「施肥」ですね。

植物のからだというのは、約60種類ほどの元素からできていて、そのうち必ず必要なものを必須元素といいますがそれが16種類あります。空気や水から吸収できるC(炭素)、O(酸素)、H(水素)以外の13種類を紹介しましょう。上手に利用して、あなたの庭の植物をより元気に美しく育ててくださいね。


1.N、P、K(チッソ・リン酸・カリ)は大量要素
画像 私たちの食事で言えば、ご飯のように主食にあたるもの、これが大量要素です。

N(窒素):
葉肥ともいわれ、葉や茎の生育を促進したり、葉の色を濃くしたりする働きがあり、植物の蛋白質や葉緑素を作るために必要。

P(リン酸):
実肥ともいわれ、花や実をつけるときに必要な要素で根も伸長させる働きがある。細胞を構成する成分で、根や茎、葉の数を増やすためにも必要。

K(カリウム):
根肥ともいわれ、植物に基礎体力をつけて耐病性を高める働きがあり、寒さなどに対する抵抗力をつける働きもする。


2.Ca、Mg、S(カルシウム、マグネシウム、イオウ)は中量要素

食事のときの副菜(おかず)にあたるもの、これが中量要素です。

Ca(カルシウム):
根の正常な発育を促し、細胞間を強く結びつける。また土壌の酸度調整するはたらき。

Mg(マグネシウム):
光合成をするときに必要な葉緑体の構成成分となる。またリン酸の働きを助ける仕事もしてくれる。

S(イオウ):
植物の体の中の酸化・還元にかかわり、植物の健全な生育に必要。またN(チッソ)と共に蛋白質の主成分となる。


3.Fe(鉄)、Mn(マンガン)、B(ホウ素)、Zn(亜鉛)、Cu(銅)、Mo(モリブデン)、Cl(塩素)は微量要素

サプリメントのような存在がこれ。ミネラル類で、ごく微量ですが必須なものです。

Fe(鉄):葉緑素を作るのに必要。

Mn(マンガン):葉緑素やビタミンの合成にかかわる。

B(ホウ素):新芽や、根の生育煮を促進する働き。

Zn(亜鉛):新しい葉を作る働き。

Cu(銅):酸化酵素にかかわって葉緑素を作るはたらき。

Mo(モリブデン):ビタミン類の合成や、触媒としての働きをする。

Cl(塩素):光合成に必要。

ご紹介した以上の要素はみな働きが違いますが、単独で作用するわけではなく、それぞれの要素がお互いに助け合って効果を発揮しています。育てる植物によって必要な成分や濃度、施肥の回数やその時期が違ってきます。植物によっては肥料をあまり必要としないものもありますから、その植物の特徴に合わせて育てることが必要ですね。

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