ガーデンデザインレッスン

Lesson 1 境界 - 背景をつくる

どんな庭をデザインするときでもまず考えないといけないのが境界部分です。
日本でも、いくつかの問題をあげることができます。

都市部では家と家の間が狭く、したがって庭が隣の家の影になる場合が多いこと
隣地との境界は多くの場合ブロックとアルミニウムのメッシュフェンスであり、美しい庭の背景を造ったり、近隣からのプライバシーを守るという役割にはふさわしくないこと
境界部分にある既存のフェンスやウォールなどは隣地と共有であったり隣地のものだったりする場合、リフォームやイメージチェンジを施すことが難しい。

さあ、このような場合、どのようにして庭を引き立たせるための背景をつくれるでしょうか。
もしフェンスやウォールがご自分の所有でしたら、以下のようなことが可能かもしれません…

フェンスやウォールそのものを入れ替える
既存のフェンスやウォールに何か取り付ける
手前に何か構造物をつくる
植栽を施す

最後の二つは、フェンスがお隣の所有だとしてもできることですよね。


フェンスのアイディア

日本のメーカーや輸入業者により、さまざまな種類と価格のものが選べます。


私たちのお気に入りのひとつがこのパネルフェンス。容易にガーデンの背景を創れ、またプライバシーを守りながらも風は通してくれるところ、そして比較的安価であることなどがその理由です。
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これはドイツのオスモ社のフェンスです。塗装剤が安全であることとカラーが豊富なこと、デザイン性と耐久性に優れていることなどが特徴です。値段は国内産のものに比べると割高ではありますが…


既存のフェンスに取り付ける

よく見られるのが斜め格子のラティスフェンスですが、この場合、ラティスがきちんとフェンスをカバーしていることさえ気をつければ、植物などの背景としては効果的かもしれません。

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このピケットフェンスはバックグラウンド(背景)にはとても効果的ですね。しかもDIYで作るとしても材料費はそうかかりません。
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スチュアートのバルコニーではオーストラリア製のシェードクロスを使ってバックグラウンド(背景)にしています。これだと強い風や日差しを緩和してくれるという効果もあります。


植物でフェンスやウォールを隠す

時間というのをガーデンデザインの要素として考えれば、フェンスやウォールの前に施された計画的な植栽というのは時とともにすばらしい背景を作り出してくれる優れものです。または境界そのものを、生垣という形の植物で作るというのは日本でも英国でも引き継がれているすばらしい文化でもありますね。さまざまな植物により、本当にさまざまなテイストの背景をつくることが可能です。

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手前にある花壇の、背の低い明るい色合いの草花は、かわいらしいですが線が細いですね。ここでは、きっちりと刈り込んだ濃い緑の背景によって手前の草花のやさしい姿や色がより美しく見えていると思います。
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これは境界の生垣そのものがインパクトのあるフォルム(形)と、通常の生垣ではあまり見られないない、「動き」とを表現しています。時間と、それを見守った人がが作り出した芸術でしょう。

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