ガーデナー訪問記
第2回 石井久美子 さん
(福島県郡山市・PN pinkoさん)
今回は、ペンネーム「pinko」さんこと福島県郡山市の石井久美子さん宅を訪問します。

石井さんは2001年春の第2回コンテストからこれまで4回連続でコンテストに参加されているベテラン。第3回ではコメリ賞、第4回では大場賞、第5回ではキリンここち開花賞とさまざまな入賞歴を持つ腕前の方です。

第5回コンテストの作品からは牧歌的でのどかな庭の中、ウッドを生かしたガーデニングというイメージですが、実際はどうなんでしょうか?それでは石井さんのガーデニングを紹介します!

庭に馬車を発見!

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石井さんのお宅は福島県郡山市の郊外、静かな新興住宅街にありました。もともと地元出身ですが、この住宅街には5年ほど前に引っ越されてきたそうです。

新しくてキレイな住宅が多いから、近所にガーデニング仲間も多いのかと思いきや、「まわりには熱心なガーデナーがあまりいないんです・・・」とのことで、ちょっと意外。

そしてアプローチに足を踏み入れて目に飛び込んできたのは・・・ありました!トレードマークとも言えるウッドデッキにつけられた大きな車輪!!これは大胆だ!デッキと同じブラウンに塗られ、年月の経過とともに風合いが増していますね。

これこれ、これが見たかったんですよ。コンテスト審査会でインパクト抜群だった車輪を目の前にして、取材隊は歓声を上げて大はしゃぎです。

「ウッドデッキに車輪をつけて『馬車』を作りたかったんです。市内の園芸屋さんで一目見て気に入り、手に入れました。持ち帰って防腐剤を塗り、デッキに立てかけています。車輪には大好きなクレマチスをからめているんですよ。」

うわぁ〜本当に馬車ですね。写真をご覧ください。花いっぱいの森に静かに止まっている馬車が思い浮かんできませんか?コニファーの木陰からはリスやウサギも出てきて・・・そう、これはシンデレラのワンシーン。ならばデッキに立つ石井さんはプリンセスに違いない!?

ノリの良さが光るレンガの歩道

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石井邸は角地に建っているので、道路に面した部分にはフェンスを巡らせています。「全部ラティスにすると高いから・・・」ということで玄関へのアプローチと庭を仕切る部分はラティスにして、道路と庭との境には細い格子フェンスにしたそうです。このおかげで庭から外の視界が広がり、庭全体もスッキリして広く感じられますね。

庭は外周にレンガで歩道を作り、中央は芝生のちょっとした広場になっています。もちろんレンガ敷きはDIY。施工担当のご主人と二人三脚で作り上げた力作です。

よ〜く見ると、サークル状の花壇をぐるっと取り囲むようにレンガが弧を描いて敷き詰められていますね。ただフェンスに沿って直線に敷いて行くだけに比べ、楽しくて良いアクセントになっています。「美しさ」ももちろんですが、このレンガの歩道にはなぜだか「ノリの良さ」を感じますね〜。明るい石井さんの人柄が出ているみたいです。

これを仕上げるのは相当に大変だったはず。基本に忠実に敷きつつ、手作りならではの味もあってDIYのお手本のようです。偉いッ!石井さん、コメリドットコムのHowTo情報でぜひ一緒にレンガワークを実践しましょう。

花好き!を感じる玄関前の演出

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庭ばかりに目が行ってしまいますが、玄関前にはコンテナやハンギングがずらり勢揃い。家に訪れるお客様を、かわいらしいお花たちが歓迎感を最大限に盛り上げます。好きなピンク系と一緒に、白や斑入りのリーフも植え込んで、ピンクの花色を引き立てるようバランス良くまとめています。

「自分がガーデニングを始めたのは育った環境の影響。父が園芸好きで、マツやフジ、キクなど小さな頃から花が当たり前にある状況だったんです。」という石井さんはもともと花好き。リビングの一角にはいろんなコンテストの賞状が飾られ(もちろんコメリドットコムのものも)、その腕前を静かに証明していました。



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