ガーデナー訪問記
第5回 浦田恭子 さん
(富山県婦負郡・PN 花は人生のアロマテラピー さん)

みなさんこんにちは。ガーデニングコンテスト事務局です。今回は、富山県の浦田恭子さん宅を訪問します。

浦田さんは、第4回ガーデニングコンテスト「愛情いっぱい部門」のグランプリ受賞という輝かしい経歴を持つガーデナーさん。グランプリの作品は玄関前いっぱいに枝を広げた赤いバラがにぎやかな作品ですが、今も咲いているでしょうか・・・?

最初は失敗の連続だった3年目のバラ

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山あいの新しい住宅地を歩いていくと、ペパーミントグリーンの外壁が個性的な浦田家が見えてきました。家を囲むように植えられた花々もカントリー調で、どこか海岸沿いにでも建っていそうなオシャレな2階建て住宅です。
今年はちょっと少なめですが、約20種類育てているというバラの花も元気に咲いています。

もともと花が大好きだった浦田さんは、
『ここに引っ越して来るまでの約10年近くはアパート暮らし。毎日、早く庭仕事がしたいと考えていたんですよ。』
とガーデニングへの想いを語ってくれます。

浦田さんが本格的にガーデニングを始めたのは、新居に引っ越した5年ほど前からとのこと。念願のマイホームと庭を手に入れ、「さぁこれから思いっきりガーデニング」と思いも新たに一気に手がけていきました。実際は、毎日が試行錯誤の連続で、庭のどこに何を置くか、どう植えるかを何回もやり直してイメージ作りを繰り返したそうです。

そんな中、植えて3年目のつるバラがどんどん大きくなって花芽をたくさん付けるまでに育ったのが、第4回コンテストの作品「アーチをおおいつくした3年目のバラ」。実は本人は出品したことを忘れていたそうですが、これが見事グランプリの栄冠に輝きました。


メルヘンチックに盛り上がる玄関前

とにかく花や緑でいっぱいなのが浦田さんの玄関前。大きく広がったバラだけでなく、階段に置かれたポットたちも通路の両側に整列して、訪問のお客様の目を楽しませます。


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「種の間引きはかわいそうだから」という浦田さんは、ひとつの種も無駄にしないでどんどん植えるそうです。ブロック塀と道路の間にあるわずかなすきまにも、塀の上からこぼれた種が芽を出して立派な花を咲かせるほど。

色と形でバラエティに富んだ花いっぱいの正面から見た浦田邸は、童話絵本の1ページに出てくるようなやわらかな雰囲気が特徴的です。


ほとんど手作り!センスと努力が光る中庭

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「どうぞこちらへ」と案内された中庭には、浦田さん自作の洋風ガーデンが広がっています。


・きれいな円形に敷き詰められたレンガサークル

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大小3つのレンガサークルはすべて、浦田さんが自分で敷いたもの。特にレンガを半分に割った「半割り」サイズのレンガを使ったサークルの出来栄えは、素晴らしいの一言。これだけの数のレンガをほぼ同じ大きさに揃えてグルグルと円を描いて敷き詰めていくのは、本当に大変な苦労があったはず。


・キッチンハーブ畑を囲むテラコッタタイル

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パセリやチャイブがちょこんと植えられたキッチンハーブのコーナー。必要な時に必要な量だけ摘み取れる、便利な畑です。浦田さんはハーブの周りの通路を、見栄えが良く滑りにくいテラコッタタイルで囲んでいます。


・高低差をつけて立てる枕木

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レンガサークルの外周を縁取るように立てられているのは枕木。注目したいのはその並べ方。高低差をつけたパターンにすることで、リズミカルな動きとバランスの良さを出すことに成功しています。

ナチュラルの良さを大事に

浦田さんが大好きな色はグリーンとウッドカラー。

解説図
(↑タップで拡大)

なるほど、庭は見たとおりグリーンであふれているし、壁の色もウッドデッキからはじまってレンガ、ラティスに至るまではウッド素材のブラウンが使われています。敷いてあるテラコッタやレンガ、枕木も組合わせて見れば、美しいブラウンの連続コーディネート。
これらは「アースカラー」と呼ばれるナチュラルな色。浦田さんは「花や土とふれあっていることからエネルギーをもらっている」と話すガーデナーさんでした。

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(2003.7.8)

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