ガーデナー訪問記
第10回・矢田正子さん
(三重県四日市市、PN:イブフウさん)

ペンネーム「イブフウ」さんこと矢田正子さんは、庭の角地を有効利用して落ち着いた雰囲気の憩いスペースを作りました。
そこには、ガーデニングも手芸もお料理も「手作り大好き」という矢田さんのこだわりが感じられます。

玄関前に並ぶ手作りアイデア作品

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丘につくられた住宅街の中の坂道を登っていくと、玄関前がコンテナで飾られてひときわ賑やかな矢田さんのお宅が見えてきます。
並べられたコンテナは工夫の凝らされたものばかり。空きペットボトルを利用したパンジーのコンテナや、手押し車をモチーフにした木製の花台など、暖かみを感じるウッド作品の数々は、DIYerであるご主人の手作りです。


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カットしたペットボトルにパンジーを植え、外側を麻布でカバー。ワインラックを思わせる手作りラックに段々に飾れば、オリジナルのエコ・ガーデニングのできあがり。
左の車輪付き花台も含めて、全てご主人の手作り。

コーナーを上手に利用したベンチスペース

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正面から玄関に入らずに左手へ。レンガの敷かれたアプローチを進むと、明るい陽射しが降り注ぐお庭に出られます。通路に敷かれたレンガのほかにも、テラコッタタイルやカラーサンドが整然と丁寧に並べられ、さながら舞台のよう。手入れの行き届いた印象です。

注目すべきは敷地のコーナー部分に設けられたベンチスペース。L字形に置かれた手作りのウッドフェンスが通りからの視線を隠して、レンガベースの上のベンチとテーブルが木陰の静かなスペースを作っています。
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庭の中央にベンチとテーブルを置いても、なかなか落ち着けないということはよくあるもの。その点、こうした庭の角地を利用すれば心理的にもホッと和めるようになりますね。矢田さんはここで実際に、優雅なティータイムを楽しんでいるそう。自然素材と好きな植物に囲まれた最高のお気に入り空間です。
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第6回ガーデニングコンテストの庭自慢部門でグランプリを獲得した時の写真。
ブルーでコーディネートした植物と、落ち着いたブラウンのラティス、ベンチ、テーブルが調和して心地よい。背景のラティスはその後、すのこ状に組まれたウッドフェンスに変更されています。
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こちらもご主人お手製の花台。格調高く落ち着いたモスグリーンの塗装が、ティースペースを一層引き立てます。

「来年はパーゴラ作りにも挑戦したい」

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小さな頃からずっと花が好き、という矢田さんの庭造りのテーマは「手作り」。レンガ敷きからフェンス、小物に至るまでご主人とお二人でコツコツ作り上げています。木材はホームセンターで購入するだけでなく、建築屋さんから廃材を譲ってもらうこともあるとか。手がけたお庭はこまめにデジカメで撮ってアルバムとして残し、上手に撮れた作品は様々なコンテストに出品しています。コメリドットコムのガーデニングコンテスト以外にも、入選した賞状が飾られていました。

次の目標は「来年、今のお庭にご主人と自作のパーゴラを建てること」と楽しそうに話してくれました。



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