レンガを使ったガーデンプロジェクト

How to...ハウトゥー:コンクリートとモルタル

Concrete and Mortar コンクリートとモルタル

レンガを使ったプロジェクトの施工に一番重要な位置を占めるのがこの二つです。コンクリートは基礎つくりに、そしてレンガとレンガをつけるボンドのような役割をするのがモルタルですね。

About Concrete and Mortar コンクリートとモルタルについて

コンクリートやモルタルは、セメントの粉や、他の乾いた素材と水を混ぜて作られます。材料と水を正しい割合で混ぜることがとても大切ですが、バケツやシャベルなどを使って量るとよいでしょう。

モルタルはコテやシャベルで扱い易いようにやわらかさと粘性が必要です。ちょうど良い具合に作ったモルタルなら、レンガの上に乗せたときに流れたりせずに済みます。

コンクリートは1昼夜で固くなりますが、重いものを乗せてよい強度になるのに7日かかり、完全に乾燥するのには28日もかかるんですよ!

Mixing Concrete and Mortar コンクリートやモルタルを練る

少量の場合、一番簡単なのは平らな板の上で作業することです。 分量が多い場合は運搬に使う一輪車や、プラスチックのコンテナなどを使いましょう。

画像 メイソンズホー(穴あきの鍬)やシャベルを使って、乾燥材料を均一になるまで混ぜる。
画像 シャベルや鍬などで真ん中に窪みを作って、そこに少量の水をゆっくり注ぐ。 山の端から水の中に少しずつ落とすような感じで混ぜてゆく。適度な濃度になるまで水は少しずつ加えてゆく。
画像 鍬やシャベルなどの刃で、練ったものの上に跡をつけてみると、水分が足りないとガサガサしたような感じになるし、水分が多すぎると跡は残らないから、正しい濃度かどうかわかる。


General Handling 一般的な作業

少量のコンクリートやモルタルを移動するのにはバケツが、多い場合は運搬用の一輪車が便利です。 一度に沢山の量を運ばないほうがうまく行きます。バケツなら2つに、それぞれに半分くらいの量を入れて運ぶと良いでしょう。 バケツに入れるときはすこし小さ目のシャベルのほうが使いやすいかもしれません。

コンクリートはゆっくり固まってゆくほうが望ましいです。 もしお天気が良いようなら作業の後、ぬれた新聞紙や麻袋などでカバーしておくと良いでしょう。 また冬場で、夜に霜が降りる可能性のあるような場合は乾いた麻袋や新聞紙などの紙、ビニールなどでカバーします。 雨が降ってきたらブルーシートなどでカバーします。

Concrete and Mortar Recipes.

画像 Concrete for foundations 基礎用のコンクリートはセメントと砂・砂利ミックスが1:3

英国ではセメント1に対して砂や砂利のミックスを4の割合で混ぜますが、大雨や強い風の吹く日本では、強度を上げるため、セメント1に対して砂や砂利のミックスを3の割合にするほうが良いでしょう。水を少しずつ加えて、ケーキミックスくらいの濃度で使用します。

ペイビングの基礎などに使用する場合水は少なめにします。材料が全体に湿ったという程度でよいでしょう。空気中の水分などを吸収して2〜3日で固まります。
画像 Mortar for bricklaying and pointing レンガ施工用モルタルはセメントと砂が1:3

英国ではセメント1に対して砂4の割合で混ぜますが、大雨や強い風の吹く日本ではセメント1に対して、砂3にして強度を上げるほうが良いでしょう。水を少しずつ加えて、ケーキミックスくらいの濃度で使用します。


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