レンガを使ったガーデンプロジェクト

Planting Plans プランティングプラン:コンテナガーデン

コンテナガーデンプランツについて

コンテナというのは、「容器」のことですから、地植えでなくて、鉢のような容器で楽しむのがコンテナガーデニングといえます。ですから特別にコンテナ用の植物があるというわけではありません。ただ、限られた環境の中で楽しむためには、そこにあった植物を選んだり、また植物に合わせて土を調整したりすることが必要になると思います。単にコンテナといっても、素材は様々。植物や置く場所、飾る位置などによって適したものをえらびましょう。
ロータス・ヒルスタス

コンテナの種類

コンテナの場合、どうしても空気に触れる面が多くなるので中の土は乾きやすくなります。テラコッタ(素焼き)の鉢は、余分な水分を逃がしてくれるので植物にはとても良い環境を与えてくれますが、移動したり、バルコニーなどで使用したりするには大鉢の場合非常に重くなるという問題もありますね。また軽いけれど外部の熱などに影響を受けやすいプラスチックの素材もあります。また紙や木の素材も植物の環境としては良いのですが長期には腐って底が抜けたりしますね。石やテラコッタそっくりだけど軽量のFRP(グラスファイバー製)のものも最近は出ています。長所短所を検討して場所や作業上一番扱いやすいものを選びましょう。

統一感

ただ、バルコニーや、玄関前、部屋の中、庭のように、その部分をひとつのゾーンとして考えてコンテナの素材や色をあわせると素敵に見えます。素材がばらばらでも、色だけでも合わせてみると落ち着きます。ボトムが揃えばそこに入る植物もいっそう映えるんですね。コンテナガーデンの場合、私がお勧めしているのは、「寄席植え」でなく。「寄せ置き」です。
1種1色でコンテナを作って、もし必要ならそういった鉢を寄せて置くことで雰囲気を出すのです。小さな土の中で、もしかしたら気の会わない植物同士が同居しているかもしれない「寄せ植え」よりも、皆健やかに育つ気がします。そうはいっても、ここぞという場所では寄せ植えも素敵。一部が枯れたらそこを入れ替えたりして長く楽しみたいものです。

コンテナの場合も、どこに置くかということで選ぶ植物も変わりますね。 ただ、簡単に移動できるものなら、日の当たるところに少し移動するなどしてカバーすることは可能。また、これからの季節、地上部がすっかり枯れて、庭にポッカリと土の部分が出来てしまったとき、春までの間花の咲いている鉢を置いて素敵に演出するのもいいですね。コンテナならではの使い方です。

寄せ置きをお勧めしましたが、もし大きめの鉢に寄せ植えしたいときは、その鉢をどの方向から見るかということをまず考えましょう。もしどの方向からも見えるということであればそのように演出するし、また一方向から見える場合でしたら、後方に背の高い植物、手前に来るにしたがって背の低い、または手前にかぶるような植物を置くといいでしょう。又左右同じものを置くのならシンメトリーになるように植物や花色をそろえるとすっきりしますね。

コンテナガーデンに適した植物は、今様々なものが出回っています。多年草も1年草もありますね。季節によっても全く違いますね。ただ乾燥に強い、丈夫な植物を選ぶと比較的失敗がないと思います。これからはもう冬花壇用のビオラやパンジーなども出回ってきて、「私は冬は必ずビオラなの」というかたもいらっしゃることでしょう。長いコンテナに植えるとき、いくつも置くのでしたら、ひとつのコンテナには同一の色でそろえると素敵ですよ。またひとつだけのコンテナで楽しみたい場合、別の色を一緒に入れたいときは2色程度にし、一方の色を3割程度に抑えるとバランスのよいコンテナになります。

今回のプロジェクトで花台の植えに置いたコンテナは、笠石のグレーに合わせた石目調のFRPの素材です。あまり大きくないので植物はいくつも入っていませんがご紹介しますね。コンテナはやはり好みの世界ですので、ご自分の好きな色などで合わせるときっとうまく行きますよ!

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