第1回

ハンギングバスケットの作り方

今回は、電灯的な英国流のハンギングバスケットをご紹介します。

第1回は、英国ではよく見られるハンギングバスケットの作り方です。

日本でも広まって、コメリのガーデニングコンテストでも素敵なハンギングバスケットがたくさん出品されていますね。
作ってみたいけど・・・という方のために、今回は伝統的な英国流のハンギングバスケットの作り方をご紹介します。とはいえ、ライナーを市販のものですませても、構いません。やってみると案外簡単で楽しいものです。
春は何かを始めてみたくなる季節。お手製ハンギングバスケットがだんだん育ってゆくのを見る楽しみも増えますよ。

■コメリのガーデニングコンテストはこちら
ハンギングバスケット

英国の冬から春とガーデニング

イギリスの大部分を占めるのが、ブリテン島。
北緯は大体60−50度で、ロンドンあたりでも、日本の北海道より北・サハリンの北部に位置しています。そう聞くと、冬はやたら寒そうですが、英国は海洋性気候。ロンドンの真冬も、零度以下になることはあまりありません。西海岸はメキシコ湾からの暖流のため比較的温暖です。ですが東海岸は北海を渡って、北極の方から冷たい風がやってきます。英国の冬は全体に暗く、湿った冬。どんよりと雲って、お日様を見ることもあまりありません。
そんな時期は、庭の骨格もよく見えてきますから、暖かい部屋の暖炉の前で、ミルクティーを片手に、TVのガーデン番組やガーデン雑誌を見ながら庭の年間計画を考えたり、カタログを眺め球根や花苗の注文をしたりします。
そうこうしているうちにスノードロップが咲き始めて春を告げると、英国のガーデン好きはワクワクしてじっとしていられなくなります。
Marchwinds,Aprilshowers(三月の風と四月の雨)という言葉通りに英国の春も不安定ですが、長くて冷たい、暗い冬のあとでやってくる春は皆が心待ちにしていたもの。町中や道路沿いにもラッパスイセンが咲き乱れて英国中に灯りがともったようになります。ガーデニングシーズンの幕開けですね。

冬のイギリスの景色 イギリスの田舎とスイセン

英国のハンギングバスケット

さて、もうすぐ春本番となる前に、英国の人が準備を始めるもののひとつに、ハンギングバスケットというのがあります。花やリーフプランツなどの幼苗を植え、外に出して夜は霜のかからないところで大切に管理して・・・。 春に備えます。 ハンギングというのは「吊るす、下げる」という意味で、上から吊るすタイプ(街でよく見かけるハンギングバスケット)や、壁に掛けるウォールハンギングバスケット(ハンギングとウォールハン)というのがあります。 土の少ない場所や、空間を明るく気軽に演出できるハンギングバスケットはショッピングモールやタウンセンター、B&Bやホテルなどの宿泊施設、パブなどでよく見られるほか、一般家庭でもドアの外や壁、フェンスなどに下げたり掛けたりして楽しんでいます。
また、ガーデニングセンターなどでは、自分のハンギングバスケットを持ち込むと、花苗代を払えばハンギングバスケットに植え込んでくれるサービスが受けられます。忙しい人や、土いじりが苦手な人には嬉しいシステムですね。 そのおかげで、街も美しくなるし、必ずしも自分で作らなくて良いとなれば、飾る人も増えるというものです。 

街でよく見かけるハンギングバスケット
街でよく見かけるハンギングバスケット

ハンギングとウォールハン
ハンギングとウォールハン

ガーデニングセンター
ガーデニングセンター

| 英国のハンギングバスケット | 作り方1 | 作り方2 | 作り方3 |