第12回目のテーマは冬の寄せ植え
(パンジーやビオラ、多肉植物の寄せ植え)


前回に引き続き、冬の寄せ植えシリーズです。
冬花壇やコンテナを考える時に、広く普及しているのがパンジーやビオラですね。
また、最近人気上昇中の多肉植物にも注目してみました。
おなじみのパンジーやビオラ、多肉植物の魅力に迫ってみましょう。

パンジー、ビオラのはなし

●200年ほど前の北欧で、あるアマチュアの園芸家が、より花が大きく、より色鮮やかなスミレを作ろうと、野生種であるサンシキスミレ(Viola・tricolor)、野生のスミレ(V・lutea)及び、近東のスミレ(V・altaica)を交配して生まれたのが園芸種パンジー(Viola×wittrockiana)の始まりといわれています。少し前までは花径が4cm以上をパンジー、それより小型の種をビオラと呼んでいましたが、実際はどちらも同じ種ですし、その境目は、微妙になってきています。ビオラは、その学名から来ています。

●Pansee(パンセ)は、フランス語で「思想」のこと。花が人の顔のようで、ややうつむくように咲く姿が、思索するようであることから、名前が付いたそうです。このことからパンジーは、長いこと自由思想のシンボルでした。

●いまや園芸種は、何千種にも及びます。色や形状も多様化してきており、安価なものから、一株400円近くするものまでたくさん出ています。従って、以前よりも複雑で微妙な色合いのものから、鮮やかな色、フリルのあるものなど好みに合わせて、手に入れることが可能になってきました。

特徴・利点

●ヨーロッパ原産のパンジーは、本来多年草ですが耐暑性に欠けるため、日本では寒冷地以外では、一年草の扱いです。でも、丈夫で花期は長く、普通11月〜5月まで楽しめますし、切り戻しを何度かすることで、もっと長く楽しむことも可能です。

●切花としても使えて花もちもよいため、テーブルフラワーやアレンジにも利用できます。

●エディブルフラワーとして食用にも使えます。

●生育旺盛なため、樹木や潅木などの足元に植えると、広がって雑草の発生を抑える働きがあります。

●こぼれ種でも増えてゆきます。

●花の少ない晩秋から冬、早春にかけて庭に色を添えてくれます。

パンジー・ビオラの育て方

●秋に種まきをするか、苗を植えつけて、冬前に根を伸ばしてしっかりした株をつくるとよく育ちます。植え付けは、朝晩の気温が10℃以下になってからがよく、東北などでは10月半ば、東京以西では11月頃、小型多花性のものは、12月末までに植え付けるようにします。暑さが残っている時に植えると徒長するので気をつけましょう。もし、徒長気味の苗を買ってしまったら、少しだけ深めに植えると茎から根が出てきて、丈夫な株になります。

●植える時には、もし根鉢をはずした時に根がまわっていたら、下半分くらいの土を落として、根をほぐしてから植えるようにします。

●植えつける時には、株が大きくなれるよう、十分間隔をとって。5号鉢くらいなら1株で。65cm長さのプランターでは、3〜4株。花壇では、株間を20〜30cmとります。

●日当たり、風通し、水はけがよく保水性もある土で育てましょう。株が混みすぎてくると、病気などになりやすくなります。時々、茎や葉を透かしてください。

●花がら摘みはまめに。種をつくってしまうと、株が弱ります。花茎の根元から手で摘み取ると、つぎつぎと花が咲いてきます。満開後に半分くらいに切り戻すと、何度か花を楽しめます。

●水遣りは、コンテナの場合表土が乾いたら、たっぷりあげますが、水遣りは午前中に。厳冬期は水遣りを控えめに管理します。