カラジュームの育て方

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カラジューム・・・科名:サトイモ科
          球根植物原産国:熱帯アメリカ

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カラジュームの育て方

作業カレンダー

作業カレンダー カラジューム

サトイモに似た細長いハート型の、赤や白などの美しい植物です。鉢植えで観葉植物として楽しむ他、夏の花壇や、寄せ植え、ハンギングバスケットにも利用できます。熱帯アメリカに原種が約15種分布しています。1700年代の半ばブラジルで発見され、ヨーロッパへ渡ったのちに品種改良もすすみましたが、次第に人気が衰えました。今世紀では、アメリカで人気が高まり、現在球根の大量生産を行っています。

種類

ホワイトクリスマス

ホワイトクリスマス
白地に緑の葉脈がとても爽やかで涼しげな品種です。

ホワイトクイーン

ホワイトクイーン
白地に葉の縁が細めの緑、葉脈の赤色が特徴の品種です。

フロリダスィートハート

フロリダスィートハート
ホワイトクィーンに似ていますが、地がピンクがかり、葉の縁が細めの緑で葉脈が赤色です。

ローズバッド

ローズバッド
緑の縁に、中の白と赤のコントラストが、夏の花壇やコンテナを賑やかにします。

フレイダヘンペル

フレイダヘンペル
葉の周辺が緑で、中の赤がとてもよく映えます。赤系のカラジュームの中でも使いやすいです。

置き場所

置き場所 葉のある時期は、日当たりであれば、葉の色がはっきり美しく出ますが、日陰では、葉が徒長し姿が乱れて葉の色が退色します。夏に花壇に植えられるほどに、日当たりでよく育ちます。ただ、日陰で育てていたカラジュームを急に夏の直射日光に当てると、葉焼けをおこしやすいです。その場合は、徐々に日に当てて慣らしてから、直射日光に当てるようにします。

水やり

水やり 屋外の日当たりの良い場所で育てている場合は、生育中の5月~9月頃までは、表土が乾いたらたっぷりと水を与えます。日陰や室内で育てる場合は、やや乾かしぎみに水やりをします。10月からは水やりをやめます。

肥料

肥料 生育期に月に1度液肥を与えます。チッソ分が高い肥料を与え続けていると、葉の色が悪くなる事がありますので注意しましょう。(例えば観葉植物用)
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球根植えつけの裏技葉が1本勢い良く出たけど、市販されているカラジュームのように葉が沢山でないのはどうしてかと疑問に思った事がありませんか。生産する農場では、球根の芽をえぐり取り、そのまわりから芽を複数出しています。


球根の植え付け方

球根の植え付け方・1 1.カラジュームは春植え球根ですので、4月頃植えます。大きな球根の場合、2つにカットして植えます。切り口にベンレートの粉末をつけ、腐敗防止をします。
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春植え球根とは夏から秋に咲くダリアやカンナなどの球根植物。原産国が熱帯地方が多く、寒さの和らぐ4月頃に植え付けます。晩秋には地上部が枯れて休眠します。地温の低下により球根が土の中で腐ったりして枯れる物が多く、掘りあげて貯蔵する物が多いです。
球根の植え付け方・2 2.4号から5号に1球から3球が植付け目安です。鉢底に数cmの赤玉大粒や鉢底用の石を敷き、球根培養土や赤玉小粒6:ピートモス2:バーミキュライト2(赤玉小粒7:腐葉土3でもよい)を配合した用土に球根を深さ2cm程に植え付けます。また、この時に元肥として緩効性化成肥料を施し、秋までは月に1回液肥を施します。(培養土には既に肥料が入っている場合があります。)
球根の植え付け方・3 3.葉が変色し倒れたら葉柄の基部から切ります。
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球根の分類
カラジュームの球根は、茎が肥大し塊状で皮に覆われていない球根を塊茎と言い、カラー、グオリオサ、ジャガイモもこの分類です。チューリップのように葉が変形肥厚した物を鱗茎と言います。

冬越し

冬越し 秋に入り気温が下がってくると、次第に葉が枯れてきます。葉が2~3枚になったら水やりをやめ、土を乾かします。球根を堀上げまわりについている土を落としてから、バーミキュライトや乾いたオガクズなどに埋めて箱に入れて貯蔵します。
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球根の貯蔵方法
カラジュームの様に『湿潤貯蔵法』で貯蔵する春植え球根にはダリア、カンナ、アマリリス、カラーなどがあります。また、秋植え球根では、ユリなどです。『乾燥貯蔵法』で貯蔵する春植え球根はグラジオラスなどがあり、秋植え球根はチューリップ、ムスカリ、水仙などがあります。乾燥貯蔵法は、葉の緑が2割~3割ほど残っているうちに掘り上げ束ねて雨のあたらない軒下などに吊るし完全に乾かしてからネット状の袋に入れ風通しの良い場所で吊るして貯蔵します。

カラジュームの楽しみ方

初夏まで目を楽しませてくれた秋まで開花する草花達は、夏には小休憩。そんな時には、夏でも色鮮やかな葉が楽しめるカラジュームは大活躍!

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花壇植え
意外と種類のあるカラジューム。各々の種類の特徴を生かして夏の花壇演出をどうぞ。

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鉢植え一般に流通している物は、プラスチックの鉢植えが殆どですが、陶器鉢にするだけでカラジュームのイメージが変わります。単品での存在感があります。

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寄せ植え・1
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寄せ植え・2
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寄せ植え・3

病害虫

害虫

 

1.ハダニ

「症状」葉の栄養分を吸い取り、吸われた跡は白い小さな斑点となり残り、ひどくなると葉全体が白くかすり状になります。
「対策」【予防】夏の高温や乾燥で発生しやすいので、水を与える時に葉の裏や全体にかけるようにします。

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