肥料の基礎知識 肥料の基礎知識 肥料の基礎知識


1.肥料の基礎知識

肥料について

肥料の種類やタイプは、多種多様。目的や場所に応じて、最適な肥料を選ぶことが大切です。植物が健全に生育するには、16の元素が必要であるといわれています。

2.チッ素(N)、リン酸(P)、カリ(K)は“肥料の三要素”

特に草花類の花付きや大きさはチッ素とリン酸の栄養バランスが大切です。

肥料の3要素

栄養素働き(効果)不足したら…
チッ素
(N)
葉、茎の生育を促進
植物を大きく育てる
葉色を濃くする
植物の成長不良
葉色がうすくなる
葉が小さくなる
リン酸
(P)
開花を促進
花数、実着きを良くする
根の伸長を促進
花が咲きにくくなる
実着きが悪くなる
根張りが悪くなる
カリ
(K)
茎、根を丈夫にする
暑さ、寒さに対する抵抗性の増加
病害虫に対する抵抗性の増加
茎や葉が柔らかくなり、弱くなる
暑さ、寒さに弱くなる
病害虫にかかりやすくなる

水や空気中の炭酸ガスから得る 酸素(O)、水素(H)、炭素(C)

「肥料の成分表示」

肥料の袋や箱に掲載されている「N:P:K=6:10:5」などの表示は、肥料成分量の割合を示す重量パーセント(%)で、数字が大きいほど、成分が多いことになります。
たとえば、チッ素(N)6%とは、肥料 100g中にチッ素成分が6g含まれていることを示しています。

3.元気に育つのに必要な“二次要素”

2.の次に必要な要素として、マグネシウム(葉の葉緑素の成分)カルシウム(細胞の強化)、イオウ(新陳代謝を促進)があり、“二次要素”といいます。

4.少しだけど不可欠な“微量要素”

“微量要素”は量的には多く必要としないまでも、植物が健全に生育するうえで不可欠な要素です。不足すると新芽の生育不良や新葉の黄化、白色化を起こします。


特に、鉢やプランター等の容器栽培では不足しやすいため、微量要素を配合した 「植物活力剤」、肥料入りアンプル剤の「植物活力剤EX」や 「薄めて使う液体肥料」「ハイポネックスNEWレイシオ原液」などが微量要素の補給に不可欠です。


肥料で与える栄養素

三要素 二次要素 微量要素
チッ素(N)
リン酸(P)
カリ(K)
カルシウム(Ca)
マグネシウム(Mg)
イオウ(S)
マンガン(Mn)
ホウ素(B)
鉄(Fe)
銅(Cu)
亜鉛(Zn)
モリブデン(Mo)
塩素(Cl)

肥料の種類やタイプは、多種多様。目的や場所に応じて、最適な肥料を選ぶことが大切です。

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5.肥料の種類

肥料には原料によって大別すると無機質肥料(化学肥料)と有機質肥料があります。

(1)無機質肥料

化学的に合成、製造された肥料で、特徴は肥料の効き方をコントロールしやすく、製造技術の進歩により、肥料の効き目を長期間持続させることができ、臭いもなく清潔です。

(2)有機質肥料

植物質(油粕など)や動物質(骨粉など)を原料にした肥料で、特徴は、土の中で分解された後、ゆっくりと効果が現れ、土質も良くなりますが、臭いがあるのが欠点で、室内やベランダには不向きです。

6.肥料の効き方

肥料には、効き方と期間により、3つのタイプがあります。

(1)緩効性肥料(A、B)

肥料には、効き方と期間により、3つのタイプがあります。たとえば、元肥としての「マグァンプK(中粒)」は約半年から1年間、 置肥としての錠剤肥料「プロミック草花鉢花用」「ハッピーハウス」は、約2ヶ月間効き続けます。

(2)遅効性肥料(C)

与えてから植物に吸収されるまで、ある程度時間がかかり、その後、ゆっくりと効果が持続します。有機質肥料がこのタイプで、寒肥などに適しています。

(3)速効性肥料(D)

与えるとすぐに効果が現れる肥料です。液肥がこのタイプの肥料で、 液肥「ハイポネックスNEWレイシオ原液」 または「薄めて使う液体肥料」で7~10日に1回与えます。 液体肥料を使用する際は、目盛付きで使いやすい「肥料水差し」が便利です。



速効性肥料(D)

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