2004/06
先日あるところで、エアープランツを使ってモビールを作るというワークショップをしました。
エアープランツというのは、面白い形をした、空気中の水分や微量要素を葉から吸収するパイナップルの仲間のアナナス科のティランジアという植物です。中南米原産で、通常は樹木や岩などに着生しています。根は着生するためだけにあるような存在なので、土のないところで生息することからさまざまな楽しみ方のできる植物で、400種近くもあるそうです。日本には30種くらいが入ってきているようで最近では良く見かけるようになりました。
その姿から、株全体がたくさんの鱗片で覆われて白っぽく見えるシルバー(銀葉)種と、ほとんど鱗片がなくて葉が緑色の緑葉種とその中間の中間種の3つに分けることができます。まだ学術的な分類は確定していないようなので、管理法も種類ごとに違うようですが、はっきりしないものもあって、そのため購入しても悲しい結果になることも。なかには、水が必要ないと勘違いして、まるで水分を与えずに管理している場合もあるそうで・・・。
越冬温度は7℃程度ですから冬は室内で管理します。また生育期に1000倍から2000倍に薄めた液体肥料を月に一度ほど霧吹きで施すと良いそうです。
水やりの仕方を説明すると・・・・
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銀葉種は週に1度程度の霧吹き
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緑色種は、シルバーのものよりも水分を好むようですから1〜2日に一度は霧吹き
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中間種で3〜4日に1度の霧吹き
それに加えて、ソーキングといって6〜12時間水に浸すことをすると尚良いでしょう。ちなみに
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銀葉種で月に1度
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緑葉種で7〜10日に一度
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中間種では月に2度ほど
日照については・・・(春から11月下旬の生育期)
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銀葉種:西日を避けた戸外の直射日光下だが真夏は50%遮光する。風通しの良い所で。
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緑/中間種:戸外で半日陰の場所で(風通しの良い場所)
今回はこのティランジアの中でも代表的な二つの種類をご紹介します。かわいらしい姿ですね!
テイランジア・イオナンタ'フエゴ'
(Tillandsiaionantha'Fuego')
フエゴは、炎の意味だそうです。
ティランジアブルボーサ'フッカー'
(Tillandsiabulbosa'Hooker')
強光を嫌う。多目の灌水を。
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