2004/08 |
ラデルマケラ・シニカ (Radermacherasinica)
ノウゼンカズラ科ラデルマケラ属の半落葉小高木。ミニ観葉などで最近よく出回ってきているもので、以前に分類されていた学名のステレオスペルマムという名で流通しているかもしれません。私もポットペインティングのワークショップで使ったミニ観葉のなかでこれを見つけて気に入り、育てています。光沢のある明るい緑の小葉が羽状複葉についていて、まるで落葉樹のような趣のある、とても涼しげで爽やかな印象の植物です。
ほかに斑入りのものやライムカラーのものもあります。円錐花序に花がつきますが、大きくならないと花はつかないのと、耐寒性の問題もあるので、観葉植物として流通しています。
原産地は中国南部や台湾、インドなど東南アジアですから越冬には最低2〜3℃必要です。栽培は比較的簡単で、排水性の良い土で育てます。日光を好むことから4月から11月くらいまでは戸外で。真夏だけは30%程度遮光するとよいでしょう。越冬中は水遣りを控えめにし、室内の日当たりのよい場所で管理します。
ノウゼンカズラ科(Bignoniaceae)ですから成長は早いですよ。株が大きくなったら一回り大きな鉢に植え替えましょうね。ノウゼンカズラ科の中には、ラデルマキア属のほかに、おなじみの夏にオレンジ色の花を咲かせるツル性のノウゼンカズラ(Campsisgrandiflora)や、インカルヴィレア属(Incarvillea)、キササゲ属(Catalpa)、ジャカランダ属(Jacaranda)などがあります。
トラディスカンティア・パリダ・パープレア (Tradescantiapallida'purprea'.)
ツユクサ科トラディスカンティア属の常緑多年草で、旧学名のセトクレアセア・パリダ・パープレア(Setcreaseapallida'purprea')や、英名の'パープルハート'(purpleheart)、多肉植物で扱われるときには'紫御殿'などの名前で流通しています。葉や茎と、それを包む苞がすべて鮮やかな濃紫で、夏にはオオムラサキツユクサによく似た、濃桃色の花を咲かせます。
アメリカのテキサス州やメキシコに自生している乾燥に強く、育てやすい強健種です。とても印象的なので、カラーリーフとしてお庭のアクセントになりますよ。昨年いただいたアレンジメントの中にこれが入っていたので水に入れておいたら根が出てきました。今では外のコンテナに植えて楽しんでいます。水はけの良い用土で、日当たりのよい場所で乾燥気味に管理しますが、半日陰でも丈夫に育ちます。逆に夏の直射日光が長時間当たる場所では葉色が少し悪くなることがあるようです。
水をやるときは、土がかわいてから、たっぷりあげましょう。また寒冷地では冬に葉を落とすかもしれません。霜が当たらないようにして越冬させると良いでしょう。地面を這うように増えて行くので、あばれてきたら剪定して整えます。カットしたものは水に入れておけば1週間ほどで根がでますから簡単に増やせて楽しいですよ。一度お試しあれ! |
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