コンテナの楽しみ方

寄せ置き

コンテナという限られた空間で植物を育てるときには、私は「寄せ植え」よりも「寄せ置き」を勧めています。
ひとつの鉢に1種を植えて、何種類かの鉢をいくつかまとめて置くやり方です。窮屈な環境で、一鉢に何種類もの植物を入れて育てると、始めは頑張って咲いてくれますが、やがて枯死したりします。根が拡がれなかったのです。
また、乾燥に強いものと、水切れに弱いものなどが同居したりすると相性が悪いですよね。それぞれの鉢でのびのび育てた植物をうまく配置して楽しんでみましょう。


寄せ植え

でも、やはり寄せ植えも楽しいもの。そのときは、できるだけ株間を空けて後から育つ空間を確保してあげてください。それと、できれば、日向好きのものや半日陰、水やりなどの条件がほぼ等しいもの同志を合わせていただくと失敗が少ないと思います。

写真A:植えた直後

写真B:成長したときのことを想像しながら、株間をあけて植えましょう

テーマを持たせる

何かテーマを持たせることで、鉢や植物が選びやすくなります。同色系で揃えたり、多肉植物で揃えたり、季節をテーマにしても考えやすいですね。写真はバルコニーガーデン。土のない場所ですから全てコンテナです。ここでは「ギリシャ風」がテーマ。白とビビッドなブルーを基調に、コンテナや置物はテラコッタで揃え、地中海沿岸のイメージの植物であるオリーブやレモン、ローズマリーのグリーンに加え、差し色は、ゼラニウムの赤でまとめました。オーナーが高齢なので水遣りの回数が少なくてすむものを選んでいます。