ハーブの利用

今回は、薬用以外での利用をご紹介します。







【 料理 】
肉や魚のにおい消しに。見栄えをよくし、食欲を増進したり、消化を促進する効果などがあります。またハーブティーなどで楽しむことができます。

【 衛生 】
衛生状態の悪かった時代には、におい消しとして使用されていましたが、空気を清浄にし、精神的な健康を与えたり、虫除けになったりする効果があります。

【 香気・香料 】
ローズ、ジャスミン、ミント、レモングラス、ローズマリー、ラベンダー、ゼラニウムなど 花や葉の香りが強いものを利用します。
工業用として化粧品に使うだけでなく、ポプリやサシェ、ポマンダー(匂い玉)、ハーブピロウなどにも使われます。

【 染料 】
アカネやタデアイ、サフラン、ベニバナ、ターメリックなど繊維だけでなく料理にも利用されるハーブがあります。

【 園芸・クラフト 】
鑑賞用だけでなく、触ったり匂いを嗅いだりして五感を刺激する効果もありますし、庭で楽しむだけでなく、それをドライフラワーやリース、ポプリなどのクラフトにも利用できます。

芳香のもとはエッセンシャルオイル


多くのハーブが、刺激性のある精油(エッセンシャルオイル)によって香りを出しています。エッセンシャルオイルは、その植物が持っている香りの成分を抽出しているもので、その植物によって違う部位から採れます。
エッセンシャルオイルを含む植物は代表的なものでクスノキ科、ミカン科、セリ科、シソ科、ショウガ科がありますが、クスノキ科やショウガ科は特定の部位にある細胞内に含まれ、またセリ科やミカン科のものは細胞の間隙に分泌されているそうです。また、シソ科などは花や葉の表面にある細胞から分泌されるようです。エッセンシャルオイルは基本的に揮発性ですから、細胞が破壊されると 空気中に広がって香りがします。
シソの花穂や、サンショウの葉をひと叩きして使うと香りが強くなるのはそういうことです。他には、大根やワサビ・ガーリックなど組織が破壊されることで酵素などによって香りや辛い成分が分解・生成されるものもあります。

代表的なハーブ


よく使われるハーブをリストアップしてみました。お使いになったことはありますか?