ベランダやバルコニーに機能性と可動性をもたせる
そのための素材選びと考え方
ベランダでは、どんな作業をしますか?お洗濯物を干したり、お布団を干したりしますか?花や野菜を楽しむだけでなく、お茶などを楽しめるテーブルやチェアを置くようにしたいですか?また、そこで鉢がえなどのガーデン作業を行ったり、ガーデニング用の道具類も収納したりと、様々なアクションが行われる可能性のある場所です。ベランダのサイズや、そこでやってみたいことなどをリストアップして、自分のベランダの使用目的を明確にしましょう。そうすることで、何が必要か、必要でないかが、はっきりしてきます。また、素材を選ぶ時の考え方にも触れてみました 。
1.フロア
コンクリートの打ちっぱなしの場合や、すでにウッドデッキなどで、フロアが出来ている場合もあるでしょう。木のスノコなどを利用される方もいらっしゃるかもしれません。ウッドデッキやスノコの隙間から土が下に落ちて、そこにゴキブリなどがすむ可能性があって嫌だという話を聞いたこともあります。個人的には、クオリティの高いウッドデッキなどを全面に敷き詰めて、裸足でベランダに出ると、気持ちがいいだろうなと思いますが、予算によっては、一部だけでもいいかもしれません。 | |
2.目隠し
ベランダから見える景色が、見たいものばかりとは限りません。リビングから見えるベランダの後ろに見える景色を隠したい時、そこだけセルフスタンディングのフェンスパネルで隠すことも出来ますが、大き目の鉢に植えた樹木も立派な目隠し(アイハザード)になり得ます。樹木のように、手前にフォーカルポイントになるものがあると、意外と後ろ側が気にならないものです。予算的にも負担が少なくてすみますよね。どちらの方法も効果的ですよ。 |
3.鉢、コンテナ
鉢やコンテナは様々な素材や色、テクスチャーのものが出ていますね。地植えのような環境で育てることは出来ませんが、植物にはのびのびと育って欲しいものです。できるだけ大き目の容器を選びます。重量的な見地からすれば、プラスチック製やFRP(ファイバーグラス入り強化プラスチック)のようなものが良いかもしれません。ただし、プラスチック製を使う場合、夏の暑さや冬の厳しい寒さから根を守る意味で、季節により鉢部分を2重にしたり、カバーしたりというケアが必要になるでしょう。動かさなくても良い場所であれば、テラコッタや大きな木製のものも素敵です。小さな場所ですから、できるだけ容器の素材や色をそろえるようにすると落ち着きます。後はテイストを統一するといいですね。 | |
4.土
ベランダに土を運びこむのは結構大変。また、鉢がえなどで出た土の始末や、土に入り込んでくるアリの巣や虫をご心配な方もいらっしゃることでしょう。重量に関してでしたら、今はベランダや屋上にも使える園芸用の軽量土壌が手に入ります。軽量の鉢との併用で、手軽に移動できる花鉢を楽しむことができます。また通常の土向きには、室内用にも使えるセラミクス製の栽培用ボールや用土があります。虫などが付きにくく、手やベランダを汚しません。洗って再利用も可能で、観葉植物だけでなく野菜などにも使えるものが出ています。条件に合うものを選んでくださいね。 |
5.ファニチャー
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これは、ベランダの大きさや、使用目的などにもよりますね。景色がひらけて、プライバシーに心配がなく、ファニチャーを置くのに十分な広さがあればラッキー。アウトドアリビングのように、もう一つの部屋として使うことができますよ。朝食をとったり、読書や、アフタヌーンティーを楽しんだり。イメージに合わせて、アイアンや木製、プラスチック素材のものを選びましょう。ファニチャーという大げさなものではありませんが、ちょっとした棚状のものを置いたりして、余った鉢を下に収納し、上に花鉢を置くなどして、限りあるスペースを立体的に、有効に使う工夫をして見ましょう。 |
6.植物
植物は何を育てたいか、をまず考え、その植物がベランダの環境に合うかどうかをチェックしましょう。バラなどもベランダやバルコニーで上手に育てていらっしゃる方が、コメリのガーデニングコンテストなどにたくさん応募していらっしゃいます。余りはびこるタイプの植物でなければ、色々な可能性に挑戦できるのではないでしょうか。賃貸の方で、ツル性植物を育てたい時は、独立式のパネルなどを利用したり、植物を行燈作りに仕立てるなどの方法がありますね。また、同じベランダでも場所によって日当たりや風通しなどの環境が違います。一度配置しても、生育が思わしくない時は、位置変えをしてみましょう。そこが鉢植えのいいところ。咲いているものを前面に持ってきたり、移動したり。レイアウトを変えて楽しんでくださいね。 | |
7.コンセプト
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全体のイメージを統一すると、考えやすいと思います。ウッドを中心にナチュラルなイメージ、FRPなどを使ってシンプルモダンに、白をテーマにしてエレガントなイメージなど。コンセプトが決まれば、素材や植物なども選びやすくなりますよ。 |