7月の作業ポイント

●高温多湿
引き続き梅雨のうちは黒点病やサビ病のような病気、また毛虫やナメクジ、カタツムリ、ハマキムシなどの害虫が出やすい季節。4・5月に続いて、ツバキやサザンカは葉の裏にチャドクガの幼虫が発生する時期。触れるとひどいかぶれを起こします。早めの消毒などで、防除・駆除につとめましょう。
ダリアに支柱
背の高くなるダリアやグラジオラスなどは、雨や風などで倒れることもあります。支柱などで茎を守ってあげましょう。
●マルチング
梅雨が明けて夏になると、土の乾燥が心配されます。バラやボタン、ロドデンドロン(シャクナゲ)など、乾燥に弱い植物の株元には、ワラや腐葉土、ピートモスなどでマルチングをして、表土からの水分の蒸散を防ぎましょう。天気が続くようなら、地植えでも水をたっぷり与えましょう。
●透かし剪定
庭の木々は、梅雨のうち枝をどんどん伸ばしています。梅雨が明けるころには一休みしてくるはず。込みすぎた枝や弱い枝、重なっている枝などを透かして風通し良く、また採光を良くしておきましょう。

●球根の遅植え
春に植え忘れたダリアやグラジオラスなどは、この時期に植えて秋に花を咲かせることもできます。

●梅雨明けの準備・日よけ
7月の後半は梅雨明けとなり、厳しい夏がやってきます。夏の強い日差しに弱い植物は、鉢物などは半日陰の涼しい場所に移動したり、遮光の準備をします。日よけ用の寒冷紗、ヨシズなどで日陰を作ってあげるのもいいでしょう。また早い時期にゴーヤやアサガオなど、つる性の植物で窓の外に日よけを作ると、盛夏に部屋の温度を低く保つこともできます。植物だけでなく人間にとってもありがたい日陰ですね。

●観葉植物は購入後一回り大きな鉢に植え替えを
観葉植物や、熱帯の花木(ハイビスカスやアブチロンなど)は、生長が著しい時期です。この時期に購入した鉢は、根がいっぱいになっていることも多いし、これからの生長に備える意味でも、一回り大きな鉢に植えなおして管理すると良いでしょう。根詰まりで水切れになる心配をせずに、花や葉を鑑賞することができますよ。