奥深い趣味の代表格と言われる「盆栽」。
コメリでも一部のお店で取り扱っています。
ここでは、盆栽の基本部分の紹介と管理方法を取り上げます。
「自然の木を鉢に植え、栽培し、観賞するもの」のことです。その際には次の事に留意することが必要不可欠とされています。
・根張り
前後左右にまんべんなく八方に根が張っているのが良い。
・立ち上がり
くびれが少なく、太い方が好まれる。
・枝打ち
正面から見た姿。非対称の美しさを求める場合が多い。
・葉性
葉の形、色つや。
四国・香川県は盆栽松の産地として知られています。
瀬戸内の温暖で乾燥した気候が栽培に適し、特に高松市近郊の国分寺町は明治期以来、「錦松」発祥の地として有名です。100年以上に及ぶ伝統と技術を生かして、苗木、素材、完成品は大衆ものから高級品まで幅広い生産が行われています。
今や盆栽は「ボンサイ」として欧米やアジア諸国に輸出され、日本の「侘び」のすばらしさが世界的に認められています。
黒松
古来、式典や結婚式などお祝い事には必ず飾られた、喜びの象徴として有名な黒松。日本を代表する木で、盆栽の王者としての風格があります。力強い美しさは、広く愛好家に親しまれています。
五葉松(通称:ギンヤツ)
樹形の乱れが少なく、短葉で、環境適応性も広いなど、栽培のしやすさで人気の高いものです。品種や系統も多く、香川特産の「銀八つ房五葉松」は、葉性が良いことで知られています。
錦松
黒松の変種で、樹皮が翼状に錦化したものです。木肌に厚く樹皮を乗せ、非常に力強い樹形を作ります。耐寒性には優れていますが、個々の枝は細く短いため、積雪に弱いという弱点があります。多数の品種があり、大別すると赤芽系と白芽系に分けられます。
盆栽にとって非常に重要な「樹の形」。分類すると次のようになります。
・直幹(ちょっかん)
根張りは、盆栽の見どころの一つですが、特に直幹では根が重要視されており、八方根張りであることが大切。幹は、立ち上がりが太く、樹芯にいくにしたがって次第に細くなる、いわゆる「こけ順」が良いものです。
・斜幹(しゃかん)
幹が左右のいずれかに傾いて伸びており、この幹の傾き具合とそれを受ける大きめの枝が調和していることが大切です。
・懸崖(けんがい)
断崖絶壁で幹が風雪に耐えて屈折垂れ下がった状態のものです。幹は、いったん斜め上に向かって立ち上る模様を見せながら下がります。
・文人木(ぶんじんぎ)
江戸時代、俳人や茶人など「文化人」が特に好んだことが名の由来。幹は、樹高に比較して細く、模様は小さく屈曲していること、枝数は少なくて短く、すっきりしていることが大切です。
・模様木(もようぎ)
自然の形に一番近いのがこの模様木です。幹が曲線を描いて伸びており、幹や枝の曲がり具合が美しさのポイントとなります。
・石づけ
樹木と石とを組合わせて、自然の景観を表したものです。根、石の美しさ、樹の力強さが調和していることが大切です。
・単幹(たんかん) |
・双幹(そうかん) |
・三幹(さんかん) |
・株立ち(かぶだち) |
・根連なり(ねつらなり) |
・寄せ植え |
・単幹(たんかん)
・双幹(そうかん)
・三幹(さんかん)
・株立ち(かぶだち)
・根連なり(ねつらなり)
・寄せ植え