スモモの育て方 スモモの育て方 スモモの育て方


メモ

スモモ・・・原産地:中国(ニホンスモモ)西アジア(ヨーロッパスモモ)

1.スモモの育て方

甘味、酸味があり夏のさわやかな味覚として人気のある果物です。
スモモには、ニホンスモモとヨーロッパスモモとアメリカスモモがあります。
果樹として栽培されているのは、プラムと呼ばれるニホンスモモとプルーンと呼ばれるヨーロッパスモモです。


年間作業カレンダー

作業カレンダー

品種(ヨーロッパスモモ)

品種 成熟期 果重 糖度 特徴 受粉樹
シュガー
プルーン
9月上旬~中旬 40g前後 14度 糖度が高く酸味が少ない品種です。豊産生で裂果が少なく栽培しやすいです。 自家結実性
スタンレイ 8月下旬~9月上旬 40~50g 15~18度 糖度が高く酸味が少ない品種です。豊産生で大果種です。 自家結実性
サンプルーン 9月中旬 30g前後 18~20度 糖度が高くて非常においしく、豊産で作り易いです。 自家結実性
バーバンク 9月中旬 80~100g 14度 プルーンの中では果実が大きく、酸味が少なく食べやすいです。 受粉樹はある方が良い

品種(ニホンスモモ)

品種 成熟期 果重 糖度 特徴 受粉樹
ソルダム 7月頃 80~100g 11~14度前後 晩生種の中では品質最良で貯蔵性が高いです。 必要
大石早生 6月頃 70g前後 9~11度前後 早生で暖地に向きます。短果枝が出来やすく花芽の付きが良いです。 必要
メスレー 6月頃 40~50g 12~15度前後 豊産生で自家結実性があり、作り易いです。 自家結実性
サンタローザ 7月頃 100g前後 15度 果肉は良くしまり、香りが良いです。 自家結実性

栽培条件

スモモ

スモモ類は耐寒性があり、高温乾燥にも耐える為、全国で栽培可能ですが、開花期に霜に当たると結実しません。また、開花期と収穫期に雨が少なく、水はけと日当たりが良く土壌の深いところが適地です。スモモ類の育つ温度条件は、年平均気温が7度以上で、-20度~-25度に耐えることが出来ます。

植え付け

植え付け

植え付け直後に地面から50cm~60cmの所で切り詰めます。
庭木・果樹の基本

受粉

スモモは自家結実性の品種が少なく、受粉樹が必要です。プルーンは自家結実性が強いです。

2.管理方法

仕立て・剪枝・剪定

仕立て・整枝・剪定

主幹形仕立てにする場合、2年目の落葉期に新しく伸びた枝(新梢)を3分の1くらい切り詰めます。3年目の落葉期に同様に、3分の1くらい新梢を切り詰めます。開花し結実するのは2年目の枝ですので、短果枝を出させるようにします。

肥料

12月と9月に有機質肥料を施し、1~2月に配合肥料を施します。

摘果

摘果

果実が多すぎると生長した時に実がぶつかりあい、大きくなれません。また傷付いたりします。
果実が親指位の大きさの頃に摘果を行います。

3.病害虫

病気

1.ふくろみ病

症状
主に果実に発病し、発生すると幼果は、さや状の楕円になります。

対策
【予防】冬期に石灰硫黄合剤の7倍液を散布します。また、発病した果実を早めに取ります。【治療】ホーマイコート、チオノックフロアブルを散布します。

2.灰星病

症状
果実や花、枝等に発生します。腐散した部分が灰褐色の粉状に帯びます。

対策
【予防】多湿にならないようにします。【治療】トップジンM水和剤やトリフミン水和剤等を散布します。

害虫

1.アブラムシ

症状
新葉が縮れ、葉の裏側に巻きこまれます。枝の伸長が悪くなり、樹勢が衰えます。

対策
【予防】とくにありません。【駆除】ベニカ水和剤やダントツ水和剤を散布します。

2.コスカシバ

症状
幹や枝に幼虫が食入し、被害部から糞を出します。多発すると樹勢が衰え、胴枯れ病等を併発し枯れます。

対策
【予防】成虫発生前にスミチオン等を幹に塗ります。【駆除】被害部を削り、中の幼虫を捕殺します。

3.カイガラムシ類

症状
枝や幹に寄生するウロコに似たような白い虫です。

対策
【予防】冬の休眠期にマシン油を散布します。【駆除】幼虫の発生期の5月上旬頃にスプラサイド乳剤を散布します。

※農薬はラベル等に記載されている使用基準に従い、適用のある作物に使用して下さい。

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