ウメの育て方 ウメの育て方 ウメの育て方


メモ

ウメ・・・バラ科 落葉高木
原産地:中国

1.ウメの育て方

年間作業カレンダー

年間作業スケジュール
ウメの花と実
年間作業スケジュール
ウメの花と実

春を告げる花として日本に古くから親しまれているウメには、果実を食用にする実梅と、花が大きく美しく観賞に向く花梅があります。園芸上において、野梅性、豊後性、杏性紅梅性と分類されます。

品種

目的が「実を収穫する」のか、「花を鑑賞する」のかにより、品種を選択しましょう。

実梅

品種 成熟期 果重 特徴 受粉樹
白加賀 6月 中~下旬 25~30g 関東地方で多く見られる品種。梅酒、加工用に。 小梅
南高
豊後 7月中旬~ 40~60g 北陸・東北地方に多く作られる大実で耐寒性のある梅。果肉が厚く砂糖漬け、梅酒に。 小梅
南高
藤五郎 7月上旬~ 22~27g 中粒で梅酒や梅干に向きます。 小梅
南高
南高 6月 中~下旬 25~30g 梅干で人気。 小梅
南高
高田梅 7月上旬~ 30~50g 梅漬けとして最高の品種。 小梅
小梅類 5月中旬~6月上旬 4~5g 花数が多く1本でもなり、そして授粉樹向きです。 実家
結実性
品種 成熟期 果重 特徴 受粉樹
白加賀 6月 中~下旬 25~30g 関東地方で多く見られる品種。梅酒、加工用に。 小梅
南高
豊後 7月中旬~ 40~60g 北陸・東北地方に多く作られる大実で耐寒性のある梅。果肉が厚く砂糖漬け、梅酒に。 小梅
南高
藤五郎 7月上旬~ 22~27g 中粒で梅酒や梅干に向きます。 小梅
南高
南高 6月 中~下旬 25~30g 梅干で人気。 小梅
南高
高田梅 7月上旬~ 30~50g 梅漬けとして最高の品種。 小梅
小梅類 5月中旬~6月上旬 4~5g 花数が多く1本でもなり、そして授粉樹向きです。 実家
結実性

花梅

品種 開花時期 特徴
思いの儘 遅咲き 同じ株に紅花や白花を咲かせる品種群。 輪違いや春日野が本来の名前。
冬至 極早咲き 一重の白花。冬至の頃に咲くのでこの名前があります。
玉牡丹 遅咲き 白花、八重咲きの大輪。
見驚 遅咲き 八重大輪の淡紅色。
大盃 早咲き 一重の紅花。花の姿が美しいので、庭木や盆栽で人気。
八重寒紅 極早咲き 八重の紅花。
品種 開花時期 特徴
思いの儘 遅咲き 同じ株に紅花や白花を咲かせる品種群。 輪違いや春日野が本来の名前。
冬至 極早咲き 一重の白花。冬至の頃に咲くのでこの名前があります。
玉牡丹 遅咲き 白花、八重咲きの大輪。
見驚 遅咲き 八重大輪の淡紅色。
大盃 早咲き 一重の紅花。花の姿が美しいので、庭木や盆栽で人気。
八重寒紅 極早咲き 八重の紅花。

2.庭植えの場合

栽培条件

日当たりがよく、水はけのよい場所を好みます。そして、梅が育つ温度条件は、年平均気温が7℃以上です。また実梅は、開花時に-4℃以下になると低温障害をおこし、実が楽しめませんので、寒冷地は開花が遅い白加賀、豊後が向きます。

植え付け

植え付けは落葉から発芽までの落葉期が適期です。

植え付けの方法はこちら:庭木・果樹の基本

剪枝・芽摘み

剪定する枝
剪定する枝

剪定する枝

梅は剪定を行わないと枝が強く伸びて株元の枝が枯れたりし、また、剪定は樹形を作る為にも行います。冬に、枯れ枝、樹冠の内側に伸びている枝、ひこばえ、徒長枝等の不要な枝を蕾を確認しながら剪定します。

剪定の仕方
剪定の仕方

剪定の仕方

位置強剪定は、枝がよく伸び花付が悪くなります。枝の半分から3分の1を残して剪定します。
※花芽は春より伸びた50cm以下の枝に梅雨の頃から夏にかけ花芽分化し翌春に花が咲きます。元気に伸びすぎた徒長枝には花芽ができにくいです。

花芽と葉芽
花芽と葉芽

花芽と葉芽

剪定は、花芽と葉芽を確認しながら行います。

芽摘み
芽摘み

芽摘み

4月中旬以降に、強めの新芽が出て枝が長く伸び樹形を乱しますので、芽のうちにつみます。

水やり

植え付けてから数ヶ月は月に2回ほど与え、その後は根つくまでは、表土が白く乾いたら与えます。

肥料

肥料
肥料

植え付けてから、2~3年は、冬に緩効性化成肥料を40g前後、乾燥鶏糞を1kgを施します。成木は肥料が多いと徒長枝が多くなり、また、少ないと下葉が早いうちに落ちます。冬に鶏糞を施し、実梅はお礼肥として6月下旬に化成肥料を施します。

植え替え

植え替え
植え替え

1~2年ごと、花後に行うことが望ましく、花後に行います。まず、ウメを鉢から抜き、根鉢の土を3分の2程落とし、細かい根を残し、幹の太い根は強めに切ります。次に、左記のように植えますが、木の安定性が悪い場合、針金を使い鉢と木を固定します。

剪定・芽つみ

剪定・芽つみ
剪定・芽つみ

剪定は、コンパクトな樹形作りにするためにも欠かせない作業で、鉢植えは花後すぐに行います。長めの枝を剪定する場合は、後で枝となる葉芽の上で切ります。花後にするので葉芽はわかりやすいです。4月中旬以降に伸びた新芽は、5cm程に伸びたら先端をつみます。

水やり

表土が乾いたらたっぷりと与えます。夏は毎日、そして木の割に鉢が小さい場合は1日2回与えます。

肥料

肥料
肥料

4月から6月にかけ骨粉入りの発酵油かすの固形肥料を3回ほど施します。

3.お正月に咲かせるには

霜に数回あわせた後、暖かい室内に置き、蕾に充分に湿度を与えます。

メモ

ウメは寒い冬を越し、湿気が多く暖かくなった春に花を咲かせます。

ウメに春がきたよと錯覚させる事により、春前に花を咲かせる事ができます。

お正月に咲かせるには
お正月に咲かせるには

4.病害虫

病気

1.黒星病

症状
果実に黒い斑点が発生します。

対策
【治療】4月下旬~5月上旬に、トップジンM水和剤かベンレート水和剤を散布します。

害虫

1.ウメスカシクロバ ※早春より発生

症状
幼虫が新芽を食害し、芽が発生しなくなります。成虫は黒い羽の蛾です。

対策
【駆除】食害を見つけたらスミチオンやディプデレックスを散布します。

関連ページ