※関東以西基準 |
「医者いらず」の名前で知られており、健康食品や化粧品などにも利用されている植物です。育てやすく、最近もテレビの情報番組でも取り上げられ、効能などが注目されています。アロエの仲間は手のひらにのるくらい小さなものから、10mに達するほど大きなものまで、約400種類以上あります。 |
キダチアロエ(アルボレスケンス) 花色:赤っぽいオレンジ色 成長するにつれ茎が伸びて、根元から子株を出し木立ちのようになります。 最も普及しているアロエで、俗に「医者いらず」と言われ、昔からやけどや虫刺されに用いられたり、苦味のある葉を生食したり、飲むなどの健康食品として利用されています。 |
アロエ・ベラ花色:オレンジっぽい黄色 キダチアロエに比べて肉厚で、大きくなると70~80cm位の葉になります。 茎は伸びません。 アロエの入った食品に使われています。 キダチアロエに比べてやや寒さに弱いので、冬季は室内で管理します。 |
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アロエ<不夜城>花色:(一般的に)オレンジ色 キダチアロエに似ていますが、コンパクトで濃緑色の葉をもち丈夫で育てやすいアロエです。薬効もあると言われています。 どちらかと言えば観賞向けのアロエです。 |
アロエ<千代田錦>花色:オレンジ色 主に観賞向けのアロエで、薬効はあまりないと言われています。 灰色がかった濃緑色で三角の葉を三方に重ねた形です。白色の横縞模様が特徴です。 |
この他にも黄色い花を咲かせるものや、斑入りのもの、とても小さいものなどいろいろな種類があります。
所春から秋までは日なたで、冬は室内の日なたで管理します。霜に当てなければ戸外でも越冬できます。注意点は、絶対に凍らせないようにすること。また、長く室内で管理していたものを急に夏の強い日差しに当てると葉焼けするので、これも注意してください。
土が乾いていたらたっぷり与えます。水の与え過ぎは根腐れをおこしやすくするので注意します。冬はやや乾燥気味にします。
春から秋まで固形の油かすや緩効性化成肥料を置き肥として施します。冬の間は肥料も水やりも控えます。
虫注意する病害虫は特にありません。
水はけが良く、保水力もあり、有機質を含んだものを使います。赤玉土、腐葉土、砂を配合したものが良いでしょう。割合は【砂4:赤玉土3:鹿沼土1:腐葉土2】が目安です。
いずれも樹形が乱れてきたり、鉢の中で葉や株が込み合っている場合に行ないます。特に暖かい時期(4月~9月頃)が適期です。
1. 鉢から抜き、鉢土を落とします。子株を間引きします。子株は引っ張ると簡単に取れます。 |
2. 間引きした子株は根を短めに切り7~10日ほど日陰などで切り口を乾かします。できるだけ成長した元気の良い子株を選びましょう。 |
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3. 大株は上の方から20~30cm位に切り、挿し穂にします。土に挿す10~15cm部分の葉を取り除きます。日陰で7~10日間ほど乾かします。 |
4. 7~10日間ほどして、切り口が十分に乾いたら植えます。 |
1. キダチアロエと同様に、鉢から抜いて鉢土を落とし、子株を分けます。 |
2. 大株の根元の傷んだ葉や、利用した葉の残りなどを取り除きます。下の方からむしり取ります。 |
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3. 大株、子株それぞれ根を短めに切って、日陰で7~10日間ほど乾かします。 |
4. 切断面が乾いたら、それぞれ株の大きさに合わせて大きすぎない鉢にやや深めに植えます。 |
挿し穂は土に挿す10~15cm部分の葉を取り除き、日陰で7~10日間ほど乾かします。切り口が十分に乾いてから川砂などに挿します。
根が詰まってきた場合に行ないます。方法は仕立て直しと同様に根や葉を整理し、7~10日間ほど切り口を乾かしてから株の大きさに合わせてきれいな鉢に植えます。
ホームセンターや園芸店などで売られているキダチアロエの切り株も鉢植えにして楽しむことができます。方法は「キダチアロエの仕立て直し」と同じく、土に挿す10~15cmの部分の葉を取り除き、7~10日間ほど乾かしてから、株の大きさに合わせた鉢に植えます。 |
参考資料:
趣味の園芸(NHK出版)
2000年3月号園芸ガイド(主婦の友社)
2001年10月号花づくり園芸館(小学館)家庭の園芸百科(主婦と生活社)
協力:
しまなみアロエセンター
関連情報:
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