しいたけの作り方 しいたけの作り方 しいたけの
作り方


動画で解説

しいたけの作り方


1.原 木

樹種

最適樹:
ナラ、ミズナラ等のナラ類・クヌギなど。

適樹:
シイ・シデ(ソネ)・カシ・クリ・カシワ・ノグルミ(ノブ)その他。

伐採

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時  期:
半紅葉期から、新芽が出るころまでに伐採する。

太  さ:
5cm位から、30cm位のもの。

枝干し(葉枯らし)

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・枝、葉をつけたまま、均等に水分を抜く。
・直射日光が当たらないよう、枝・葉などで覆う。

期間 ・・・ 30~100日
※木口にひび割れができるまで
※常緑樹は15~30日位※大径木は長く、小径木は短い期間

木口のひび割れ状態で、玉切り適期を判別する。

玉切り

(栽培に適した長さに切りそろえること)
・標準長さ 90cm

時期・・・ 細かいひび割れが、木口の樹皮の近くもできた頃
※玉切り後(購入原木も)は、すぐに植菌しない場合は、直射日光に当てないように遮光ネットなどで覆い乾燥を防ぐ

2.植 菌

時期

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・玉切り(購入原木も)したら、乾燥しないうちに植菌する。
〔小径木より植菌をはじめ、大径木や生木の原木は後に植菌する〕

秋の植菌:
10月頃から12月頃まで、厳寒期は避ける。

春の植菌:
2月頃から4月頃まで。

3.方法

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・樹皮面に、専用の孔明器か回転数の早い電気ドリルにキノコ用のキリ(8.5ミリ)をつけて、
千鳥状か、ラセン状に植え穴をあける。
・木口の近くや死節・傷口の付近におおめに植える。太い原木には、木口面にも植菌する。

駒菌 ・・・ 直径8.5mm、深さ20mm位の穴をあけ、樹皮面と平に種駒を打ちこむ。

オガ菌 ・・・ 直径12mm、深さ20mm位の穴をあけ、オガ菌を樹皮面と平に移植器で詰め、
そのうえに解かした封蝋(ふうろう)を塗る。

植菌数 ・・・ 原木の木口直径(cm)の3~4倍の数。
例)植菌数=木口直径(cm)×3  30ヶ=10cm×3

植菌列数 ・・・ 原木の木口直径(cm)の1/2の数。
例)植菌列数=木口直径(cm)÷2  5列=10cm÷2

4.仮伏せ

(菌の活着を良くし、ある程度菌糸を伸長させるために行います。)

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場所
・水はけが良く暖かい木かげ、散水のできる屋外やハウス。

期間
・植菌から5月いっぱいまで、おそくとも入梅前まで。

方法
・立て寄せか横積み(1m以下)にして、周囲をコモやムシロ・ダイオシートなど
雨の通るもので囲み、厳寒期に限りビニールなどで囲み保温する。
・上部同様とし、直射日光をさける。
・植菌後、一週間程度毎日散水する。
・期間中は、乾燥に注意して時々(1週に2~3回)散水する。
・植菌時期がおくれた場合は、仮伏せをしないですぐ本伏せにする。

5.本伏せ

場所

・林、ハウス、裸地、人口ホダ場など。

ホダ場 ・・・茸を発生させる場所(ホダ起こしの場所)をいいます。
直射日光をさけ、チラチラ散光線の入る明るく、暖かく荒風が入らず、湿気のある
空気が対流する3乾7湿の場所がよく、暗いところでは茸があまり発生しません。

・水はけが良く、暖かく明るく風通しが良いところ。
・直射日光は避け、湿度が低いところ。

時期

・6月上旬頃まで。大部分のほだ木の木口に菌糸紋(キノコの菌が木口に現れた状態)が表れた頃。
・高温、多湿になる入梅前に急激な温度変化と乾燥を避けながら、本伏せにする。

方法

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管理

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・ほだ木に出た萌芽は欠きとり、下草刈や枝払いをして遮光に注意する。

天地返し ・・・ ほだ木の上と下、裏と表を返し、横木と立て木を取り替える。
※7月から10月までの間に、曇った日に2~3回行う
環 境 ・・・ 温度は15~25℃、湿度は60~80%
※自然発生もしますが、手を加えるとより良く発生します。

6.発 生

自然発生

・植菌から二夏過ぎた完熟したほだ木
・発生温度8℃~25℃(品種により温度帯が異なる)

発生前の管理

・本伏せにしていたもの一変くずして、キノコが発生しやすいように組みなおします。
・発生前30~40日から、ときどき散水してほだ木に活力を与えておきます。
自然降雨の場合は月に100~150mmの雨量があれば好結果が得られます。

発生操作

ほだ倒し ・・・ 秋から春まで、ほだ木を倒し散水して水分を吸収させる。
ほだ起し ・・・ ほだ木を起し、合掌やよろい伏せなどに組み、きのこを発生及び成長させる。

情報協力

加川椎茸株式会社

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