土を作る

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鉢・プランターの基本用土の配合

植物によって適する土の配合は異なります。家庭で用土を配合する時は、「赤玉土」などの基本用土に「腐葉土」や「ピートモス」を3~4割程度混合します。(夏が暑い地域では、この用土にさらに「軽石」や「日向土」などを混合すると用土内の空気が多くなり、地温が上がらずに、根が傷みにくくなります。)

用土の配合方法

赤玉土6、腐葉土4の配合土をつくる場合

赤玉土6、腐葉土4の配合土をつくる場合

赤玉土6=6杯分
腐葉土4=4杯分
※用土の配合は重さではなく、量によって行う。

基本配合用土

赤玉土(小粒)6~7割:腐葉土3~4割
赤玉土(小粒)3割:日向土(細粒)3割:腐葉土4割
※この用土は、ラン類などの植物以外に幅広く使用できます。

用土の種類

種類 pH 通気性 保水性 保肥性
赤玉土 6.0~ 6.5
鹿沼土 5.5~ 6.0
真砂土(山砂) 5.5~ 6.5
田土 5.5~ 6.5 ×
天神川砂矢作川砂富士砂など 6.5~ 7.0 × ×
桐生砂 5.5~ 6.5
軽石日向土パミスなど 6.5~ 7.0 × ×
水苔 4.5~ 5.0
腐葉土 5.5~ 6.5
ピートモス 3.5~ 4.5
バーク堆肥 7.0~ 7.5
パーライト 7.0 × ×
バーミキュライト 7.0

鉢土の量の目安

鉢、プランターに入る土の容量は、以下に示すとおりです。1リットルの土は、5号鉢の素焼き鉢で上縁より2cm下まで入った量となります。また、鉢の号数とは、鉢の直径を示すもので、1号が3cmですから、それ以上は号数に3cmをかけた長さが鉢の直径になります。
(例)5号鉢=5(号)×3cm=直径15cm

土の量の目安 5号素焼き鉢 土約1リットル

上縁より2cm下げる土を計る時は、底穴はテープなどで閉じて計る

土の量の目安
規格 サイズ 用土
3号鉢 9cm 0.25L
4号鉢 12cm 0.6L
5号鉢 15cm 1.2L
6号鉢 18cm 2.1L
7号鉢 21cm 3.3L
8号鉢 24cm 5.1L
9号鉢 27cm 7.3L
10号鉢 30cm 8.4L
プランター 65cm 12L~13L
ミニプランター 2L

石灰類の使い方(土の酸度(pH)調整)

(1)酸性の土では一部の植物を除いて、健全に生育することはできないため、石灰類を土に混ぜて弱酸性に調整する必要があります。(野菜づくりには不可欠です。)
(2)植えつけ2~3週間前に土に混合します。
(3)石灰類には「苦土石灰」と「有機石灰」「消石灰」がありますが、使用量は下表を目安に混合してください。

鉢・プランター(1L当たり)花壇・菜園(㎥当たり)
苦土石灰3~5g100~200g
有機石灰5~6g200~400g
消石灰2~4g60~120g

(4)未熟堆肥などと混合するとガスや熱が発生することがありますから注意します。
(5)一方、アルカリ性の土には、「ピートモス」を土に混合します。(酸性の土を好むアジサイの青色やサツキなど植えつけ時には必ず混ぜ込みます。)

ガーデニング・ミニ知識

良い土、悪い土を決める土の構造赤玉土は団粒の土で、赤玉土を粉にしたものが赤土で、単粒の土です。良い土は、団粒構造の土で、根の生育が良くなります。単粒構造の土は、ジメジメした通気性の悪い土ですから、根腐れを起こしやすくなります。

単粒構造の土

すき間がほとんどなく、排水性、通気性が悪く、根腐れを起こしやすくなります。

団粒構造の土

すき間が適度にあり、保水性、通気性に優れ、根の生育が促進されます。

植えつけ、植え替えの配合用土と元肥

植えつけ時に緩効性の元肥「マグァンプK 」または「花咲く化成肥料」を用土に混ぜ込むだけで、肥料切れを防ぎ、植物の生育を途切れさせることがありません。また、元肥「マグァンプK 」、または「花咲く化成肥料」のリン酸の働きで根の伸長を促し、花付きを良くします。

用土の配合時のポイント

  • 花付きの悪い草花類には、「赤玉土」などの粒状の用土と「腐葉土」を混合し、乾きやすい(気相率の高い)混合用土にします。
  • 根腐れを起こしやすい植物や、根の張りの悪い植物などには、通気性を良くし、土の中の空気(気相)を多くする「軽石」「日向土」「パーライト」などを3割程度混合します。
  • ベランダなどの乾燥しやすい場所では、水持ちの良い「バーミキュライト」などを2割程度混合し、保水効果を高めます。
  • アジサイ(青色花の品種)、ブルーベリー、エリカ、サツキ、ツツジなど酸性の用土を好む植物には、「ピートモス」や「鹿沼土」を混合します。
  • 室内植物の用土には、清潔な土が不可欠ですから、「ピートモス」「パーライト」「バーミキュライト」などを中心に配合します。
  • ハンギングバスケット用土は、あまり重いと落下の危険性がありますから、軽い用土の「ピートモス」「バーミキュライト」「パーライト」を混合します。一方、草丈の高い植物には、適度な重さのある赤玉土をベースにします。
  • 種まき用土は清潔な土が必要ですから、「ピートモス」と「バーミキュライト」の等量配合などが適しています。
  • さし芽用土は、「バーミキュライト」「鹿沼土」の単用が適しています。

花壇、菜園の土づくり

  • 植えつける2~3週間前に、排水性、通気性を良くするためにできるだけ深く掘り起こし、十分に日光に当てます。(深さ約30~40cm)
  • 掘り起こした後、腐葉土や堆肥などの有機物(バケツ1~1.5杯/㎥)と「苦土石灰」(100g=紙コップ1/3)を混ぜ込みます。
  • 毎年、草花、野菜を植えつけている土は、劣化していますので「古い土・再生します」を混合することをおすすめします。
  • 植えつける直前に、元肥として「マグァンプk(中粒)」、または「野菜の肥料有機100%」を土に混ぜ込みます。
  • 野菜(キュウリ、ナス、トマト、ミニトマト、ピーマン、トウガラシ類)のアブラムシの予防として「ブルースカイ粒剤」、または株元に直接まける「オルトラン粒剤」を混ぜ込んでくと効果的です。

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