コロンブスによってヨーロッパに伝えられ、わが国へは16世紀に渡来しました。
辛み用の野菜で、江戸時代から栽培され、多くの品種が作出されています。
いまや日本人の食生活には欠かせない野菜です。
代表的な品種には、乾燥した果実を利用する鷹の爪や八房、タバスコなどや、未熟な果実や葉を食用とする伏見辛、日光とうがらしなどがあります。
生育適温が25~30℃と高温性のため、できるだけ保温や加温して発芽・育苗します。
植えつけは、暖かくなってから行うことがポイントです。
酸性に弱いので、酸性土壌ではかならず石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。
連作障害が出やすいので、いちど栽培したところでは、少なくとも3年は栽培しないようにしましょう。
育苗箱に、4~5cm間隔で浅い溝を作り一列に種を蒔く、条まき(すじまき)をします。 覆土は1cmくらいです。 28~30℃くらいに保温します。 本葉が1枚のころ、4号ポットに植え替えます。 夜間の気温が、15℃以下にならないように保温してください。 花が1~2個、開花するまで育苗します。 大苗にして、じゅうぶん暖かくなってから畑に植えつけます。 |
酸性土壌に弱いので、植えつけの2週間くらい前までに石灰を施し、よく耕します。 畝の真ん中に深さ20~30cmの溝を掘り、堆肥と化成肥料を入れて埋め戻します。 幅60cm、高さ10cmほどの畝を立てます。 十分に潅水し、黒色ポリフィルムでマルチングしておきます。 |
本葉が7~9枚くらいに育ったころに植えつけます。 花が1~2個、開花しているかもしれません。 株間45~50cmに、マルチをかみそりで十文字に切れ目を入れ、植え穴をあけて、苗を植えつけます。 8号鉢に1株、65cmのプランターなら2株が植えられます。 植えつけの後にたっぷりと水を与えます。 根が浅いので、水切れは禁物です。 |
下部からでた側枝は摘み取り、主枝と側枝2本の3本仕立てにします。 風で折れやすいので、支柱を立てて誘引します。 枝は8の字にしばって固定します。 果実がつきだしてから、2週間に1回ずつ、有機固形肥料または化成肥料を少量追肥します。 |
緑色の未熟果も食用として利用できますが、辛味が強いので注意してください。
真夏には、水切れさせないように毎日水やりします。
晩秋になって、果実が色づいて完熟したころ、株ごと引き抜いて収穫します。
軒下など雨のあたらないところで、つり下げて乾燥させます。
体長2~4mmの小さな虫が、新芽や茎に群がって汁を吸います。
ベニカX水和剤やダントツ水和剤、スターガード粒剤などの殺虫剤を散布します。
小面積の散布には、ベニカベジフルスプレーやカダンセーフなどのスプレータイプが手軽です。
葉の裏に寄生して汁を吸います。
被害が進むと白っぽく絣(かすり)状になります。
アーリーセーフやアーデント水和剤、カダンセーフなどの殺虫剤を散布します。
HowTo情報 一覧 |