Fumikoの楽しいガーデニング

Lesson 8
元気な植物を育てる(コンパニオンプランティング)

2.害虫から守ってくれる
女神「マリーゴールド」と天使「ナスタチウム」

どんな野菜にも有益だといわれるのがこのマリーゴールド様。フレンチ・マリーゴールド、アフリカン・マリーゴールド、キンセンカは、センチュウやコナジラミ、ヤガなど多くの害虫を防除してくれますし、土中の菌の繁殖を抑制してくれます。センチュウによる連作の障害を特にトマトやジャガイモ、エダマメ(大豆)などと合わせると吉。またナスタチウムもアリやコナジラミ、アブラムシなどを防いでくれるのですが、それだけでなくナスタチウム自身も、花や葉をサラダなどに食用として使えて一石二鳥ですね。キッチンガーデンなどで、花を楽しみながら害虫も防ぐことができるこの方法は、ガーデニングを一段と楽しいものにしてくれそうです。

3.そばにある植物に必要な特定の栄養素を土に与えてくれる

窒素分をたくさん必要とするブロッコリーやコーン、キュウリ、ポテト、カボチャ、ナスなどは、豆類のように自身はあまり養分を必要としないで窒素分を土に与えてくれるものと一緒に植えます。豆って、なんてありがたいんでしょう!

4.スペースを上手に使う

狭い場所で好きな植物をたくさん育てようとするのは難しいものです。そんなときに有効なのが、この方法。背たけの高低や、成長の仕方成長の速度などを考慮した組み合わせというように、いろいろあります。中でも背の高い植物は低い植物に適度な日陰を提供してくれたり、ツル性のものや弱い植物の支柱となってくれるだけでなく、低いものとの組み合わせによって足元に雑草が生えるのを防いでくれたりもします。

  • 背の高いものと低いもの、
    成長の速度の差の組み合わせ:

    トウモロコシ+レタス+豆類。この3つの組み合わせは、背の高いトウモロコシがレタスに日陰を与えてくれるし、豆が窒素分を提供してくれるからとってもGood。
  • 成長の仕方や速度の違い:
    レタス+ラディッシュやオニオン+ナス、ブロッコリー+ニンジンなどの組み合わせは成長の仕方が違うのでうまく育ちます。また、ブロッコリーやキャベツなどのように、成長に時間のかかるものの間に、レタスやラディッシュなどを混植させるのも、スペースの節約になるでしょう。
  • 根の成長に合わせる:
    支柱をたてたピーマンの周りにブロッコリー、ニンジン、レタス、ラディッシュ、ほうれん草などを一緒に植えてもみんな一緒に良く育ちます。うまくレイアウトしたら見た目にも美しいキッチンガーデンになりそうですね。

5.おとりやカムフラージュとして

メインの作物を守るために、害虫にある植物をおとりとして提供したり、また虫の目をくらませて、メインの植物を目立たなくさせたりする方法です。私の友人はキャベツの畑の中にディルを植えていますが、モンシロチョウの目をくらませることができるといっています。
キャベツとディルって、食べるときの相性も抜群なんですよ。ザウアークラウトにしたり、簡単なサラダにしたり(塩を振って絡めたキャベツのざく切りに、オリーブオイルとワインビネガー、レモン、砂糖少々を混ぜて、そこにディルをちぎって入れてみてください。)してはいかが?さっぱりとして、食感がまた爽やか。おいしいですよ!

6.コンパニオンプランティングをするときの注意点

いくつかの植物を、特に作物をセットで植えることを続けて行くためには周到な計画が必要となります。単純なレイアウトと違い、植物を植える場所を定期的に変えるクロップローテーションが難しくなるからです。また、あなたの住む土地の気候や、土、環境などによっては、コンパニオンプランティングで効果が得られないこともあるでしょう。

ガーデンの状態はその年によっても変わります。自分の畑や庭の環境や気候、そしてそこに棲息している虫などのことをよく知った上で、実際にコンパニオンプランティングを実行しながら、焦らずに自分の庭に合った組み合わせを見つけて行きましょう。健康な土と植物を育てて、安全な野菜を口に入れる、その喜びは何事にも代えがたいものです。難しく考えずに、楽しみながら自分の庭に合った組み合わせを見つけて行きませんか?

<<前のページへ 次のレッスンへ>>

新着記事 | バックナンバー | 著者紹介