Fumikoの季節の植物たち

2004/10

今年ほどたくさんの台風が来た年は、記憶に無いような気がしますが、本格的な秋晴れの爽やかな季節になりました。冬花壇の準備をしつつも、晩秋まで花を咲かせてくれる、花期の長い植物が庭にあると庭が急に寂しくなることが避けられますね。今回は晩秋まで花を咲かせるもの、彩を与えてくれるものを紹介します。


ガウラ・バレリーナ (Gaura lindheimeri)
画像アカバナ科ガウラ属の耐寒性宿根草で、ハクチョウソウ(白蝶草)とも呼ばれるガウラは、その名の通り、白い蝶が舞い飛ぶようなイメージの可憐な花です。
花言葉の「清楚」そのまま、直径2cmほどの白やピンクの小さな花を4月末くらいから晩秋まで咲かせ続けます。通常のガウラは草丈100cmほどですが、このバレリーナは比較的低いタイプのものです。北米原産のこのガウラは優雅な見かけによらずとても強健。軽くて肥沃な土を好みますが、日当たりのよい場所ならたいていのところで元気に育ってくれます。
大株になったら秋に株分けしましょう。風にゆれる花には動きがあり、とても風情がありますよ。


ミセバヤ (Hylotelephium sieboldii/Sedum sieboldii)
画像秋に開花した株の鉢植えが出回ります。このミセバヤ、別名タマノオは、ベンケイソウ科ムラサキベンケイソウ属の多年草。古くから庭植えや盆栽などで楽しまれてきた日本原産の多肉植物です。美しいので誰に「見せようか」、ということが名前の由来だというくらいですから、葉も花も美しい!
銀白色の丸い3枚の葉が茎に輪生し、花茎を下垂させて、先端に桃色の花を球形につけます。花は10月から11月ころですが秋には葉が紅葉するんですよ。これがまた美しいのです。病害虫はほとんど無く丈夫ですが、過湿になると根腐れを起こすので注意します。
よく日のあたる場所で管理します。耐寒性のある植物ですが寒冷地などでしたら、株元を落ち葉などで保護してあげるとよいでしょう。
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