Fumikoの季節の植物たち

2004/11

ショッピングモールなどや住宅街などでクリスマスの飾りつけも見られる頃になりましたね。クリスマスソングが聞こえると、なぜだか忙しい気持ちになりませんか?イギリスではクリスマスはファミリーが集うとき。12月に入っていただいたプレゼントはツリーの下に置いてクリスマスの日まで楽しみに取っておきます。今回はクリスマスにお決まりの植物です。楽しいクリスマスをお過ごしくださいね。


ポインセチア (Euphorbia pulcherrima)
画像クリスマスには欠かせないこの植物は鑑賞期間も長く、冬を彩ってくれますね。別名ショウジョウボクやクリスマスフラワーとも呼ばれるこの植物はトウダイグサ科の常緑低木です。赤い花のように見えるところは苞で、中央に黄色い豆のような部分があるところが実際の花なんですよ。クリスマスに出回ることから耐寒性がありそうな気がしますがメキシコ原産ですから寒さには弱く、温度は10℃〜25℃くらいで管理します。水やりは、鉢の表面が乾いたら午前中に。肥料は冬の間は施さないようにします。日光を好むので昼は日の当たる窓辺で、夜は寒いようならダンボールの箱などをかぶせて保温すると良いでしょう。水切れしていないのに葉がしおれたようになるのはポインセチアが寒がっているときです。でも暖房機のすぐそばなど乾燥するところは避けてくださいね。春になったら地上部を15cmくらいに切り戻して植えなおします。苞が色づくのは花芽が出ることによるのですが短日植物のポインセチアは、夜の長さが12時間以上の状態が40〜50日続かないと花芽をつけません。9月下旬になったら夕方6時ごろから朝の8時か9時頃まで段ボール箱などをかぶせ、更に黒いビニール袋などで覆って真っ暗な状態にし、朝は外へ出して日に当てます。これを毎日50日(大変!) 続けると色づいてくるのです。最近では赤だけでなくピンクやクリーム、白などバリエーションが楽しめます。う〜ん、ポインセチアも奥が深いですね。

>> コメリHowTo情報「ポインセチアの育て方」




クリスマスホーリー/セイヨウヒイラギ (Ilex aquifolium)
画像地中海〜西アジア原産のモチノキ科常緑低木。日本のヒイラギはモクセイ科で11月に開花して翌年の夏に目立たない実をつけますが、セイヨウヒイラギはモチノキ科ですから春に香りのある白い花をつけて、11月には丸い実が赤く熟します。また同じようにクリスマスに使われるものに北米原産のアメリカヒイラギ(Ilex opaca)があります。鋸歯状で艶のある濃い緑の葉と真っ赤な実のコントラストがとても美しいですね。北欧など花の少ない時期クリスマスに色を添える大切な植物です。またクリスマス用の包装紙やクリスマスカード、クリスマスケーキにも飾られていますから、本当におなじみのクリスマスホーリーですが日本でこの季節、ヒイラギモチがクリスマスホーリーと呼ばれて流通しているようです。ほかにも鋸歯の少ないものや斑入りのものなどたくさんの園芸種が出ているそうですからガーデンセンターなどで観察するのも楽しいですよ。耐寒性があり、刈り込みにも強いのですが夏の暑さにはやや弱いところがあるようです。種まきや挿し木で増やします。
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