加工した花をアレンジにして楽しむ

加工するのには、庭の場合、新鮮な材料が手に入る時期に行う必要がありますが、
切花などを利用するのであれば年間を通じてある程度の花が手に入りますね。
プリザーブドフラワーは、まず花を脱色したあとで着色するやり方で、高価なもの
ですが、自分で作ろうとすると溶剤が高く、手間とコストを考えた場合、それを趣味として
沢山作られる場合を除いては、完成品をお買い上げされるほうがおトクです。 

プリザーブドはソフトで花色の鮮やかさがずっと長持ちするので、初期費用は
かかりますが長く楽しめるメリットもあります。またグリセリン溶液を使用し、
葉や実を浸して、生の雰囲気をそのまま保つ方法もあります。

ここでは簡単で低コストなドライフラワーの上手な作り方を素材として売っていますが、
興味のある方は作ってみるのもよいかもしれません。ドライフラワーのほうは案外
作りやすいですよ。

ドライなどを加工した花

ドライフラワーの作り方

ドライにしやすい花:一番ドライにしやすいのは、リン酸分を多く含み、
もともと乾いたような感じのする花ですが色々な花をドライにすることができます。
たとえば、ムギワラギク、スターチスセンニチコウカスミソウ、コットン、デルフィニウム、
ラベンダーオレガノ、バラ、アジサイ、アキレア、ベニバナ、ダリアローダンセ、などや、
ムギのような穂のものや、ナンテン、サンキライなどの実物や枝ものなども ドライにできます。
水分の多い花や、花弁がごく薄いものなどは難しくなります。

ドライフラワー

材料

新鮮で、6〜7分咲きを。庭や野原などから摘む場合は、植物が元気な
晴れた日の午前中に行います。穂や実も、実る手前の少し青い状態のものを。
ノバラのローズヒップやサンキライは紅くなってからでも大丈夫。
果物は、輪切りにしてペーパータオルなどで水分を取り、風通しの良い日陰に
新聞紙などを敷いた上に重ならないように並べておきましょう。

ハンギング

吊るしでつくる一般的な方法をご紹介します。
咲きかけの新鮮な花を用意し、茂りすぎている葉や枝を取り除いて風通しよく。
大きく枝分かれしたものは一本ずつ、細く小さなものは束にして風通しのよい
室内に逆さにして吊るします。このとき、輪ゴムで束にすると、後で乾燥して
茎や葉が縮んでも抜け落ちません。この時期暖房のある部屋だとかなり早く
乾燥しますが、直射日光の当たる場所は避けましょう。せっかくの色が褪せて
しまいますからご注意を。

吊るして乾燥

ワイヤリング

ムギワラギク(アンモビウム)やセンニチコウなど花の下部が弱くて折れやすいものや、ヤグルマギクなど茎が空洞になっているものをドライにしたいときには、
茎が弱くて後でアレンジする時に困りますね。そういう花は、花の下2cm くらいのところで切り、細いフラワーアレンジ用のワイヤーを差し込んで、コップなどに挿して乾燥させます。
アレンジする時には茎の色に近いフローラルテープを巻いてくださいね。

ドライ・イン・ウォーター(水を入れた容器に挿したまま乾燥させる方法)

カスミソウアジサイなどは、普通に花を観賞するように、少量の水を入れたコップなどに入れておき、そのまま2週間くらい置いて ゆっくり乾燥させる方法です。
乾燥期間は室内の状況によっても変わります。

シリカゲルと電子レンジで乾燥する

この方法は、短時間でできること、仕上がりが生花に近いことが特徴ですが、 湿気を嫌い、褪色が早いので、ボトルの中など密封容器の中に入れて鑑賞するのに 適しています。
作り方は以下です。

1、耐熱容器にシリカゲルを2〜3cm程度入れる。
2、茎を短く切った花を挿す。
3、更にシリカゲルを花が見えなくなるまでふり掛け、ふたやラップをせずに 電子レンジで加熱する。500Wなら1分30秒程度。
短時間だと乾燥が不十分になり、またオーバーすると花が焦げるので注意。
4、容器からシリカゲルをボウルなどに流しいれるように出し、花が見えたら ピンセットなどで傷つけないよう、丁寧に取り出す。


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