ひらたけの作り方

3.仮伏せの仕方(場所、期間、方法)

(菌の活着を良くし、ある程度菌糸を伸長させるために行います。)


場所

・水はけが良く暖かい木かげ、散水のできる屋外やハウス。


期間

・植菌から5月いっぱいまで、おそくとも入梅前まで。


方法

・立て寄せか横積み(1m以下)にして、周囲をコモやムシロ・ダイオシートなど雨の通るもので囲み、厳寒期に限りビニールなどで囲む。

・上部同様とし、直射日光をさける。

・植菌時期がおくれた場合は、仮伏せをしないですぐ本伏せにする。

・植菌後、一週間程度毎日散水する。

・期間中は、乾燥に注意して時々(1週に2~3回)散水する。


4.本伏せの方法(場所、期間、方法、管理方法)

場所

・水はけが良く、涼しく湿気のある空気が流動するところ。

・チラチラ散光線が入る雑木林か針葉樹林内。

・南東、南西向きの斜面や平場など。

・散水施設があるところ。


時期

・ホダ木の木口に菌糸紋(キノコ菌が木口に現れた状態)が表れた頃、
入梅に入る前に本伏せする。


方法

適地:地面に直接ならべ、接地伏せにする。

乾燥地:ホダ木を土中に浅く埋める。

適湿地:片枕伏せか、低姿勢のヨロイ伏せやムカデ伏せにする。


天地返し

・梅雨期と梅雨明けに、地面に接してた部分を逆にして菌糸を原木に均一に蔓延させる。


梅雨期

・水はけを良くし、雑草などを刈り取り、風通しをよくしてムレないように管理する。


夏期

・乾燥するときには、スプリンクラーなどを利用して散水する。
・直射日光の当たるところは、ダイオシートなどで遮光する。


5.発生させる方法

発生操作

・発生する2~3週間前から、ときどき散水してホダ木に活力を与えておく。


発生

・品種によっても異なる気温が20~15℃以下になると発生が始まり、5℃位まで発生する。
・植菌した年の秋に少し発生するが、二夏を過ぎた秋からが最盛期となり次第に少なくなる。


情報協力:
加川椎茸株式会社

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なめこの作り方

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