なめこの作り方 なめこの作り方

動画で解説


原 木

樹種

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最適樹:ブナ・トチ・サクラ・クルミ・イタヤなど。


適 樹:ホウ・シデ・ナラ・カシ・エノキ・カエデ・ヤナギ・クワなど。
その他、ほとんどの広葉樹に発生するが収量や品質に差がある。

伐採

時期:半紅葉期から、新芽が出るころまでに伐採する。

太さ:5cm位から、60cm位のもの。

玉切り

(栽培に適した長さに切りそろえること。標準は90cm)

  • 水分の多い木(ヤナギ・ポプラなど)は、10日くらい葉干し(枝干し)してから玉切りする。
  • 長さは、25cm~1m位に玉切る。
  • 玉切りしたら、あまり乾かさないうちに植菌する。

植菌

時期

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  • 原木は乾きすぎないうちに植菌する。
  • 10月から5月頃まで。(桜の花が咲く頃までを目安とする)

秋の植菌:
秋に伐採した原木に植菌し、仮伏せをして冬を越す。


春の植菌:
冬から春に伐採した原木を、5月まで植菌する。

方法

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  • 樹皮面に、専用の孔明器か回転数の早い電気ドリルにキノコ用のキリ(8.5ミリ)をつけて、千鳥状か、ラセン状に植え穴をあける。
  • 木口の近くや死節・傷口の付近におおめに植える。太い原木には、木口面にも植菌する。

駒菌 ・・・ 直径8.5mm、深さ20mm位の穴をあけ、樹皮面と平に種駒を打ちこむ。
オガ菌 ・・・ 直径12mm、深さ20mm位の穴をあけ、オガ菌を樹皮面と平に移植器で詰め、
そのうえに解かした封蝋(ふうろう)を塗る。

植菌数 ・・・ 原木の木口直径(cm)の3~4倍の数。
例)植菌数=木口直径(cm)×3    30ヶ=10cm×3
植菌列数 ・・・ 原木の木口直径(cm)の1/2の数。
例)植菌列数=木口直径(cm)÷2    5列=10cm÷2

伐根

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  • 春に切り口が乾いたら植菌するか、一夏過ぎた秋に植菌する。
  • 萌芽する木は、芽を吹き落とす。
  • 植菌したら、柴・カヤなどをのせておく。

仮伏せ

(菌の活着を良くし、ある程度菌糸を伸長させるために行います。)

場所

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  • 水はけが良く暖かい木かげ、散水のできる屋外やハウス。

期間

  • 植菌から5月いっぱいまで、おそくとも入梅前まで。

方法

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  • 立て寄せか横積み(1m以下)にして、周囲をコモやムシロ、ダイオシートなど雨の避けるもので囲み、厳寒期に限りビニールなどで囲む。
  • 上部同様とし、直射日光をさける。
  • 植菌時期がおくれた場合は、仮伏せをしないですぐ本伏せにする。
  • 植菌後、一週間程度毎日散水する。
  • 期間中は、乾燥に注意して時々(1週に2~3回)散水する。

本伏せ

場所

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  • 水はけが良く、涼しく湿気のある空気が流動するところ。
  • チラチラ散光線が入る雑木林か針葉樹林内。
  • 北東向きの斜面や谷間など。
  • 散水施設があるところ。

時期

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  • ホダ木の木口に菌糸紋(キノコ菌が木口に現れた状態)が表れた頃、入梅に入る前に本伏せする。

方法

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適 地:地面に直接ならべ、接地伏せにする。
乾燥地:ホダ木を土中に浅く埋める。
適湿地:片枕伏せか、低姿勢のヨロイ伏せやムカデ伏せにする。

天地返し

  • 梅雨期と梅雨明けに、地面に接してた部分を逆にして菌糸を原木に均一に蔓延させる。

梅雨期

  • 水はけを良くし、雑草などを刈り取り、風通しをよくしてムレないように管理する。

夏期

  • 乾燥するときには、スプリンクラーなどを利用して散水する。
  • 直射日光の当たるところは、ダイオシートなどで遮光する。
  • 8月以降、その年の発生完了までホダ木は動かさないようにする。

発 生

発生操作

  • 発生する30日前くらいから、ときどき散水してホダ木に活力を与えておく。
  • 樹皮が厚く硬いものは、樹皮面にナタ目を入れる。

発生

  • 品種によっても異なる気温が18~17℃以下になると発生が始まり、3℃位まで発生する。
  • 植菌した年の秋に少し発生するが、二夏を過ぎた秋からが最盛期となり次第に少なくなる。
  • ※採取するときはホダ木を動かさないようにする。

情報協力

加川椎茸株式会社

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