メロンの育て方 メロンの育て方 メロンの育て方

メロンの栽培方法について、種の撒き方から苗の育て方、土づくりや追肥のコツなどを紹介するコメリの家庭菜園Howto情報です。メロンがかかりやすい病気や害虫の対策方法なども合わせてご紹介!

メモ

メロン・・・ウリ科
原産地:北アフリカ・中近東地方

1.メロンとは

中央アジアから西南アジアが原産だと考えられています。
ここから西方の雨量の少ない地域を中心として、古代エジプトでも紀元前から栽培されていました。
ネットメロンは、16世紀のイギリスで温室栽培で発達しました。
わが国へは明治時代中期に導入され、後期から本格的に栽培が始まっています。

2.栽培のポイント

作業年間カレンダー

品種

「メロン」は、ヨーロッパ型のネットメロンやカンタロープ、小アジア型のウィンターメロン、それに東アジア型の雑種メロンをいいます。
また形態的には、網メロンと網なしメロンの系統に分けられます。
ホームガーデンで比較的作りやすいのは、プリンスメロンや一代交配のメロンなどです。

栽培条件

「生育適温が25~30℃と高温性のため、できるだけ保温や加温して発芽・育苗します。
植えつけは、暖かくなってから行うことがポイントです。
酸性には弱いので、酸性土壌ではかならず石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。
連作すると蔓割れ病や線虫による障害が出やすいので、いちど栽培したところでは、少なくとも3年は栽培しないようにしてください。

3.作業手順

1.種まき・育苗

芽がでにくいので、一晩水につけておきます。
育苗箱に条間9cm、株間2cmほどの間隔で条まき(すじまき:浅い溝を作り、一列に種を蒔く方法)します。
覆土は1cmくらい。
寒さに弱いので、25℃程度になるように保温します。
本葉が1枚のころ、3号ポットに移植します。
夜間の気温が18℃以下にならないように保温してください。本葉が4~5枚になるまで育苗します。

2.土作りと畝作り

強い酸性土壌に弱いので、植えつけの2週間くらい前までに石灰を施し、よく耕します。
畝の真ん中に20~30cmほどの溝を掘り、元肥として堆肥と油かす、化成肥料を入れて埋め戻します。
そのあと幅50cm、高さ10cmほどの畝を立てます。

3.苗の植えつけ

本葉が4~5枚くらいに育ったころに植えつけます。
畝に、株間75cmの間隔で植え穴を掘り、根を傷めないように注意して植えつけます。
深植えにしないことが大切です。9~10号深鉢に1株、65cmの深プランターには2株が植えることができます。
保温のために、ビニールのホットキャップで被います。
頂部に少し穴を開け、乾いてきたらこの穴から潅水します。
ホットキャップの高さになるまで、被覆して育てます。

4.整枝・追肥

親蔓は5~6節で摘芯し、勢いのよい子蔓を3本伸ばします。
子蔓は10~12節で摘芯し、着果する孫蔓の発生を促します。
子蔓の1~4節にでた孫蔓は摘み取り、5~12節から伸びた孫蔓にだけ着果させます。
果実が卵大になったころ、ところどころに油かすと化成肥料を追肥します。
多肥にすると「つるぼけ」を起こし、収穫量が減ります。
また、1株あたり大果で4~5個、小果では7~8個が目安ですので、余分な果実は摘果します。
最初の追肥から2~3週間後に、蔓の先端あたりに追肥します。
そのあと敷きわらをします。
黒色ポリフィルムでマルチングしてもかまいません。

5.収穫

開花から40~50日ほどたったころが収穫適期となります。
果梗の毛がなくなり、わずかに芳香が感じられたら完熟です。
収穫の10日ほど前から、水やりを控えると果実の糖度が増し、裂果も防げます。

4.病害虫

1.アブラムシ類

体長2~4mmの小さな虫が、新芽や茎に群がって汁を吸います。


対策

ダントツ水和剤やベニカ水和剤、スターガード粒剤などの殺虫剤を散布します。
小面積の散布には、スプレータイプが手軽です。

2.ハダニ類

葉の裏に寄生して汁を吸います。
被害が進むと白っぽく絣(かすり)状になります。


対策

サンヨール乳剤やアクテリック乳剤、マラソン乳剤などの殺虫剤を散布します。

3.つる枯れ病

気温が高くなったころ、日中になると葉が萎れ、そのあとに下葉からだんだんと黄色くなって枯れていきます。


対策

薬剤による治療は困難なので、株を抜き取って焼却します。
一度、発病した場所は病原菌が5年くらい生き残るため、ウリ科やヒルガオ科を後作にしないようにします。

4.べと病

葉の表面に、褐色の汚れたような不規則な斑紋ができ、しだいに広がります。


対策

ダニコール1000やオーソサイド水和剤80、ジマンダイセン水和剤などの殺菌剤を散布します。

5.うどんこ病

若い葉や茎の表面に、うどん粉をまぶしたような白いカビが一面に生えます。


対策

ダコニール1000やサプロール乳剤、カリグリーンなどを散布します。


※農薬はラベル等に記載されている使用基準に従い、適用のある作物に使用して下さい。

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