TOP 農薬を使わないために ■農薬を使わないために 農薬を使わないために 暮らしの場であるベランダで、食用となるものを作るキッチンガーデンですから、私たちの健康のために農薬は使いたくありません。 そのために、健康に育て、病害虫にやられてもダメージを受けないように、予防対策を徹底させ、被害を最小限にくいとめるために早期発見をします。 ●予防 病害虫がついた苗や鉢植えをベランダに持ち込まないこと 茎や葉にアブラムシやハダニがついていたり、ウドンコ病にかかっているものがあります。 葉裏や茎、ポットの裏側などをよく調べます。 培養土は通気性、保水性、排水性、保肥性のよい土を使います 市販の草花野菜用培養土、または自分でブレンドする場合は赤玉土中粒5、腐葉土3、 バーミキュライト1、パーライト1の割合でよく混合します。一度使った土は再生してから 使います。 タネは適度な間隔でまき、日当たりのよい場所で育てます 発芽後は適切な時期に間引いて、健康な苗を作ります。 元気な苗を密植にならないように植えつけ、適度に剪定をして、日当たりと風通しを確保します 日当たりと風通しがよいと、病気の発生をかなり防ぐことができます。 肥料は適量を与えます とくに窒素分が多すぎると葉ばかり茂り、風通しや日当たりが悪くなって病気にかかり やすくなるので注意します。 アブラナ科の植物はアオムシやケムシの害を受けやすいので、防虫ネットをかけてチョウやガの侵入を防ぎます ●除去対策 害虫は見つけ次第、捕殺します。 アオムシ、ケムシ (チョウやガの幼虫) 葉裏に卵が産みつけられる。 幼虫になると葉を食害する。葉裏をよく見て、早期に発見し、 はさみで葉を切り、ビニール袋などに入れ、殺す。 ヨトウムシ 昼間は土の中に隠れ、夜に活動し、葉を食害する。 葉が食べられ、株元に糞があり、虫の姿がない場合は 株もとの土を掘ると発見できる。捕殺する。 アブラムシ 若い茎や葉に寄生し、汁を吸う。 軍手をはめた手でつぶすとよい。あるいは、牛乳を虫にスプレー して被膜を作り、窒息死させる。 水の中につけて、水中に虫をふるい落とす。 カイガラムシ 植物の汁を吸う。果樹の幹などについたものはハブラシなどで こすり落とす。 ナメクジ 高温多湿の梅雨時に発生し、新芽や若い葉を食害する。 昼間は鉢の下などに隠れて夜に活動する。 光沢のある這った跡ができるので、見分けがつく。 夜に見回って捕殺する。 ナメクジはオオムギの香りを好むので、不要の容器にビールを 入れ、夕方鉢のまわりに置くと、香りに誘引されビールを飲みに 来る。これを捕殺する。 ハダニ 葉裏に寄生し汁を吸う。 葉裏に散水して洗い流すと、予防と対策になる。 変色、変形した葉など、病気にかかった部分は除去します。 さらに広がったら、病気にかかった株を抜き取ります。 化学的に合成された薬剤ではなく、安全な天然由来の薬剤が販売されています。 必要に応じて、使い方をよく守り、使用しましょう。 ●土のリサイクル 一度使った土は捨てずにリサイクルして使います。次の手順で土を再生しましょう。 1-植えてあった株の根や葉を取り除き、広げて乾かす。 2-土の量の1割程度の腐葉土を混ぜ合わせ、握ると固まる程度の硬さになるように 水を加える。 3-ビニール袋に入れて日なたに置き、1~2ヵ月ねかせて殺菌する。 4-市販の新しい培養土を1/3~1/2ほど入れる。 5-緩効性化成肥料を規定量混ぜる。