夏に行なう剪定は、9月上旬に行ないましょう。
基本的には外側についている外芽の上で切ります。全ての枝にハサミを入れましょう。
病気や害虫などで弱った株などは枝を切らず、花がらを切る程度にします。
ハイブリッドティー(HT)は四季咲き性の現在バラの系統・大輪系、フロリバンダは房咲きに花を付けます。
五枚葉を1枚付けてその下で切り取ります。
切り取る位置が悪いと思われる場合は、その上下の五枚葉でもOKです。
切る位置は、五枚葉の付け根の目に沿って斜めに1mm程上をカットします。
斜めに切り残す部分を少なくすることが大切です。
シュートが30~40cmに伸びた頃(つぼみが確認できる前)、5~6枚の五枚葉を残して、その上部をピンチ(切り取り)します。
ピンチした所から次の芽が伸びてきます。その下のわき芽が伸びてきたら、早めに切ります。
春~夏にかけて咲いた花が終わると株元のつぎ口あたりから太い芽が伸びだします。
それをシュートと言います。 秋または来春の主幹枝となります。
五枚葉はその名のとおり、5枚の葉っぱが出ている部分です。
2番目以降は、五枚葉を6~7枚残してピンチします。そして古い主幹枝を切り、新しいシュートを伸ばしていきます。4番目の芽はそのまま伸ばします。
ハイブリッドティーは数回ピンチしますが、 フロリバンダは1回でかまいません。
一季咲きの品種は7~8月に剪定します。
新しいシュートが伸びた頃、古い主幹枝を元から切り、身軽にします。
四季咲きの品種は夏の剪定は行いません。
ベルシュート:開花期前後に地際から出る太いシュートのこと
サイドシュート:主幹枝の途中から発生するシュート
下部から伸びたシュートにもそのまま花を咲かせてかまいません。
シュートをピンチするようなことはせず、枯れ枝を切り取る程度とします。
梅雨明け後、鉢内の温度上昇をやわらげるために、鉢の表面をピートモスでマルチングし、鉢の南側に板などで直射日光をさえぎるとバラが元気な状態を保ちます。
植物の成長を促進させるために、枕もとの土をポリのフィルムやワラ、刈り草などで覆うこと。
梅雨明け後、急に高温になると、バラの内部の養分が暑さのため消耗てしまいます。
ワラ等でマルチングして地温を下げてバラを守ってあげましょう。ミニバラのように背の低い植物は、水やり時のドロはねによる病気の発生を防ぐ効果もあります。
ワラが手に入りにくい場合は、腐葉土で代用もできます。