3月に入り気温が上昇するとともに根の活動が活発化します。4月に入るとさらに気温が上昇し、シャクナゲが生育するのに好ましい季節を迎えます。根の活動は活発化し、水を吸収しツボミがふくらみ始めます。状況により防寒設備を撤去します。そして、4月から5月にかけ見事な花を咲かせます。
根が活発化し始める3月及び、9月中旬~11月までが適期です。
苗木の根を傷めないように、根の土を3割程度落とします。植え穴を掘り、掘りあげた土に鹿沼土と腐葉土を混ぜ、穴に土を戻して高植えにします。(シャクナゲは根が浅い為)また、植え付け1年以内の苗木には肥料を施しません。(注)ツツジやシャクナゲが植えてあった場所にシャクナゲを植えると連作障害を起こし枯れる場合がありますので、そのような場所は避けます。 |
鉢から株を抜き、根を切らないように根土を半分ほぐし、根を広げて1回り大きい深鉢に植え付けます(駄温鉢が最適)。 植え付け用土は、鹿沼土4:腐葉土2:ピートモス4の割合にします。植え終わったら鉢底から流れるほどたっぷりと水を与えます。そして、直射日光と風の当たらない場所に置きます。 鹿沼土栃木県鹿沼市付近で産出する火山性の砂礫が風化した用土です。通気性と保湿性に優れ、くずれにくく弱酸性で、シャクナゲの配合用土やサツキ等の単用に使われます。 |
品種により開花時期が異なりますが、4月から5月にかけシャクナゲは開花します。花が咲き終わりましたら花がら摘みを行いますが、早く摘みとった方が翌年の花を期待できます。花がら摘みを怠ると、花芽形成をしません。 植物が花を咲かせるのは自分の子孫を残す為に種を作るためです。その種を作るために多くの精力を使い、株が消耗し次の花に影響がありますので、花がらを摘む必要があります。 |
芽が5cm前後の時に芽を摘みますと、葉のつけねから芽が数本出ます。これを繰り返すことにより木姿のよい株ができます。 |
3つの枝から、1つの花だけを咲かせるようしっかりした枝に付いた花芽を残し、他は必ず摘みます。 |
強い剪定は行いませんが、密集して伸びている枝、細い枝や生育の悪い枝、枯れ枝は剪定をします。剪定は、枝が分岐した部分で切ります。 |
庭植えは、晴天が続き乾いている状況であれば与えましょう。鉢植は1日1回を目安に水を与えます。
花が咲く前には必要がありません。花後には、お礼肥を施し消耗した株に活力を与えます。
春の日差しは柔らかいので、鉢植は日当たりのよい所で育てましょう。
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