ネズミ対策
ネズミの特徴
ネズミによる被害には『排せつ物などによる病原菌などの媒介』『ケーブルなどをかじることによる、停電やガス漏れ、火災などの発生』『食品汚染や異物混入』『飼料の食害や傾斜などでのニワトリや卵などの食害』といったことがあげられます。下記にて代表的な3種類のネズミをご紹介しますので、それぞれのネズミの特徴を把握し、対策に役立てましょう。
ドブネズミ
体長 | 20~26㎝ | 体重 | 200~400g |
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毛色 | 灰褐色 | 寿命 | 約3年 |
繁殖 可能期 |
生後3ヶ月~2年 | 妊娠期間 | 約25日 |
年間分娩回数 | 5~6回 | 1回の 産子数 |
約9匹 |
大きな体のわりに水泳が得意で、湿度の高い環境を好み、性格は非常に荒くなっています。活動範囲が広く、環境適応能力も高い為、川や池などの田舎から、都市の地下鉄や屋内の厨房や下水道などありとあらゆる場所に生息します。行動は平面的で基本的に床下や下水・植え込みや川岸を移動しますが、下水溝を渡って、水洗トイレから建物内に侵入することもあります。
クマネズミ
体長 | 18~20㎝ | 体重 | 120~200g |
---|---|---|---|
毛色 | 黒・茶褐色 | 寿命 | 約3年 |
繁殖 可能期 |
生後3ヶ月~2年 | 妊娠期間 | 約21日 |
年間分娩回数 | 5~6回 | 1回の 産子数 |
約6匹 |
非常に用心深い性格で、警戒心が強い性質を持ちます。活動範囲が広く、俊敏で運動能力も高い為、壁面やパイプなども垂直に上り下りが可能です。2mくらいジャンプすることもでき、立体的に行動する為、天井裏や壁の中、ビルの中などの乾燥した場所に住みつきます。寒さに弱い為、寒い時期になると屋内に侵入してこようとします。
ハツカネズミ
体長 | 6~9㎝ | 体重 | 10~20g |
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毛色 | 褐色・黒色 | 寿命 | 約1~1.5年 |
繁殖 可能期 |
生後約35日 | 妊娠期間 | 約20日 |
年間分娩回数 | 6~10回 | 1回の 産子数 |
約6匹 |
非常に用心深い性格で、警戒心が強い性質を持ちます。非常に小柄な体型なので、1㎝程の小さな隙間でも潜り込んで侵入してきます。繁殖力が高く、少量の食糧でも生きていける為、放置すると大量発生の恐れがあります。殺鼠剤にも耐性が付いていることも多く、粘着シートなどでの直接的な対策がおすすめです。
対策方法と使用資材
ネズミの対策方法としては大きく分けて『捕獲・駆除する』と『追い払う』の2種類があります。それぞれの方法にメリット・デメリットがあるので、今の状況に合う方法を選ぶようにしましょう。
捕獲・駆除する
捕獲・駆除するというネズミ退治の方法は直接的な対応方法なのでその分目に見えて効果を発揮します。現時点でネズミの被害に悩まされている方や、ネズミが住み着いてしまっている場合などに効果的な対応方法になります。捕獲・駆除をするための道具には『殺鼠剤』『粘着シート』『捕獲器』といった種類があります。
殺鼠剤
殺鼠剤は最も歴史のあるネズミ対策・退治の道具と言えます。ネズミに食べさせることによりネズミを殺します。使用する場合は設置場所付近を掃除して、他に食べるものが無い状況を作ることが大切です。警戒心が強いネズミは設置してすぐには食べないこともあるので1週間くらいは我慢し、それでも食べない場合は設置場所を変えるなどを検討してください。
殺鼠剤ワンポイント
殺鼠剤には大きく分けて即効性のクマリン系と蓄毒性のワルファリン系に分けられます。ネズミの警戒心が強く、殺鼠剤を食べてくれない時は、食いつきがよく警戒心を抱かせにくいワルファリン系の殺鼠剤がおすすめです。
粘着シート
粘着シートはネズミ対策・退治の定番の資材になります。ゴキブリホイホイなどと同じでネズミが歩きそうな場所に設置することで、動けなくして捕獲します。ネズミは人が活動しない夜間に活発に行動する為、ネズミの出入り口や体毛などが落ちていた場所に設置することで、非常に高い効果を発揮します。
粘着シートワンポイント
ネズミは警戒心が強い為、設置場所の電気は消すようにしましょう。基本的には設置してから3日間は捕まらなくても場所の変更はせず、3日を過ぎても捕まらない時には、場所の変更を検討しましょう。
捕獲器
捕獲器はネズミを捕まえるための小さな檻になります。ただ捕まえるだけであれば粘着シートなどの方が比較的ネズミに気づかれにくく良いとされていますが、粘着シートは体が汚れていたり、濡れているネズミには効きにくくなっています。その為屋外や床下での使用を考えている場合は、粘着シートよりも捕獲器が優れていると言えます。
追い払う・近寄らせない
追い払う・近寄らせないというネズミ退治の方法は直接的に駆除するわけではないので、死体を見る必要がありません。ただし、ネズミの種類によっては効果が薄いこともあるので、大量発生後の対策方法というよりも、事前に予防する効果が高いと言えます。追い払う・近寄らせないための道具には忌避剤の『スプレータイプ』『ゲル・固形タイプ』『燻煙タイプ』と超音波発生器があります。
忌避剤(スプレータイプ)
忌避剤のスプレータイプは即効性が高く、使ったその瞬間から忌避効果を発揮します。天井裏・床下・壁と壁の間など手の届かない場所などにも遠くから吹きかける事で、そこにネズミが近づくのを防ぐことができます。
忌避剤(ゲル・固形タイプ)
忌避剤のゲル・固形タイプは持続性が高いのが特長です。ゲルタイプは時間の経過で減っていき、ゲルが残っている間はネズミの忌避効果を発揮する為、交換時期などもわかりやすくなっています。使用場所としてはキッチン・押入・物置・天井裏・など密閉空間やネズミの通路や糞のある場所が効果的です。
忌避剤(燻煙タイプ)
忌避剤の燻煙タイプはバルサンなどと同様に、ネズミの嫌がる煙を出して、ネズミを追い出す忌避剤になります。ネズミが発生後に使って追い出した後、他の忌避剤と組み合わせる事でネズミが戻ってこないようにすることで十分な効果が見込めます。
超音波発生器
超音波発生器はネズミの嫌がる音を発生させることでネズミを追い払う道具です。薬剤などを使用しないので不快な臭いもなく、子供がいる家庭などでも安心です。ただし使い続けるとネズミが慣れてしまい戻ってきてしまう可能性もあるので、他の忌避剤と組み合わせたりして、使用後の予防が大切です。
ネズミ駆除サービス
『ネズミの死体は見たくない』など自分で駆除をすることに抵抗のある方は、コメリのネズミ駆除サービスをご利用ください。プロの専門業者による安心のサービスをご提供致します。
ネズミ対策 Q&A
ネズミが殺鼠剤を食べない時は?
ネズミが殺鼠剤を食べない時は、まずは場所を変えてみましょう。それでも食べない時はより食いつきが良いワルファリン系の殺鼠剤が有効ですが、すぐに買い換えられない時は、ネズミの好きな食用油やピーナッツバターなどを殺鼠剤に少量かけると、食べてくれることがあります。
粘着シートの粘着力がなくなったら?
長期間の設置の際、ほこりなどの付着が原因で粘着力が低下する場合があります。対処策として粘着面同士をすり合わせるように閉じてから開くと粘着力がまた復活します。
粘着シートで捕まらない時は?
設置後3日ほどは配置を替えずにそのままにしてください。それでも捕獲できない場合は場所を変更するといいでしょう。また、粘着シートには餌などを置かないほうが効果的です。(ネズミの警戒心が高くなる場合があるため)
忌避剤の効果が無い時は?
環境(気候の影響や設置場所の広さ)によって効果を発揮しにくい、臭いに耐性がついたネズミもいます。そのような時は粘着板や殺鼠剤との併用が効果的です。