Lesson 3 園路 - 庭の中を通る道
庭をデザインするときに、考えるべき3つのポイントがあります。庭のスペースが大きくても小さくても、それは同じ。そのことを念頭に置くとデザインをするのが容易になります。
ガーデンデザイン 3つのポイント
・
境界を考慮する
(これは
Lesson 1
、
Lesson 2
で学びましたね)
・
庭を歩く道、園路を考える
・
植物を考える
・・・ガーデンデザインってそんなにシンプルなんでしょうか?
美しい園路を考えるときはまず機能を考慮し、動線を決めるようにします。
庭の中をどう歩くか、どこからどこへ行くのか、というようなことを考えてみると考えやすいですよ。
そして次がスタイルですね。きっちりした、幾何学的な整形式のフォーマルなスタイルにするか、またはナチュラルな雰囲気で自由なスタイルにするか?その園路をまっすぐな線を使ってストレートにまとめるか、またはカーブを使うかによっても感じはだいぶ変りますよ。
はじめに園路を考えます。そうすることでいくつかのゾーンに分かれた部分に植栽のゾーンができてくるわけです。
園路の素材を最終的に決定したら、植栽のデザインをして見ましょう。楽しいですよ!
Choosing Materials (材料選びのアイディア)
日本でよく見られるのがブロック塀か、または低いブロックのウォール(塀)の上にアルミのフェンスがついているものでしょうか。もしブロックの塀で、しかも高さが十分であればプライバシーはすでに確保されていますね。アルミのフェンスの場合はたいていの場合中が丸見えです。このような場合ラティスフェンス(木製の、斜め格子のフェンス)を取り付けているケースをよく見かけます。その場合はそこにつる植物などを絡ませないと、やはり目隠しには少し弱いような気がします。パネルボードのフェンス、昔の板塀のようなものならもっとよいでしょうが、簡単には手に入らなかったりしますね。
■ Concrete Paving コンクリートペイバー
これはフォーマルな園路を作るのには安価で施工が容易な素材です。
■ Bricks レンガ
レンガは私たちも好んで使う素材のひとつです。レンガをきっちり並べるのはまっすぐな園路に適していますし、またレンガとレンガの間をあけて並べると美しいカーブも作れます。フォーマルにも、インフォーマルにも使えるフレキシブルな素材です。
ハーブガーデンを抜ける、わずかにカーブした園路
レンガとレンガの間にスペースを設けると、その隙間にグランドカバーなんかも育ちます。
■ Gravel 砂利
砂利は安価で効果的な素材です。 そのままでインフォーマルな園路に用いることも、またレンガとの組み合わせで考えても面白い園路が作れます。
填圧した下地に砂利を用いた例。 東京都小笠原伯爵邸。
砂の下地にレンガを敷き、残りのスペースは砂利で。
■ Crazy Paving クレイジーペイビング(乱張り)
日本ではこの乱張りがとてもポピュラーです。ただ、他の素材が砂利や砂の下地であることを考えると、乱張りの基礎はコンクリートの下地でなければなりません。
レッスン内容
Introduction
はじめに
Lesson 1
境界 - 背景をつくる
Lesson 2
境界 - プライバシーを確保する
Lesson 3
園路 - 庭の中を通る道
Lesson 4
リラクゼーションのためのスペース - ウッドデッキ
Lesson 5
リラクゼーションのためのスペース - パティオ
Lesson 6
リラクゼーションのためのスペース - ガーデンファニチャー(家具類)
Lesson 7
ゾーニング - 植物によるデザイン
Lesson 8
ゾーニング - フォーカルポイントを設ける
Lesson 9
境界 - フロント・ゲート、エントランス
Lesson 10
園路 - 玄関アプローチ
Lesson 11
コンテナガーデニング
Lesson 12
庭の仕上げ
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