ガーデンデザインレッスン

■ Lesson 4
リラクゼーションのためのスペース - ウッドデッキ
ここ数年、イギリスでもデッキは人気が上昇中です。本来英国では床の高さが外の庭と同じなので、デッキは必要ないものなのですが、ナチュラルな木の質感や見た目が気に入っているようです。

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英国で見かけたウッドデッキの二つの例です。どちらのケースもデザインや素材の選び方がまったく違っていますね。

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これらは施工前と後の写真ですが、日本で考えるようなデッキがなぜ英国では作れないかが良くわかると思います。家との中と外が同じレベルなのです。


日本やアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドなどは家を木のフレームでつくり、床面が地面よりも高くなっています。この床面の高さが安全面などの観点からもデッキやベランダ、立ち上げたパティオなどを作る機会を与えたわけです。


A deck attached to the house
部屋を延長するタイプのデッキ


日本の引き戸タイプのドアから外へ出るようなスタイルでは、デッキを作ることで部屋を延長することができますね。ここがリラクゼーションや楽しみ、又子供たちの遊び場となります。雨がたくさん降った後などで庭がまだ湿っているときにも、ここは使えます。

 

 



A deck in the garden
独立型のデッキ


このスタイルを作るにはある程度のスペースが必要ですね。でも庭にこんなスペースがあれば、庭の中のディスプレースタンドのように印象的なだけでなく、バーベキューも楽しめたり、安全で清潔な場所として子供たちが遊ぶ場所には最適となります。
 


Choosing the colour of your deck
デッキの色を選びましょう


日本でよく見られるデッキを施工するときの素材は、アメリカのレッドシダーという杉材です。これは日本のような湿度の高い国でも、長持ちする素材です。ごらんのように木自体に強い色がありますね。

ウッドステインやペイントなど手に入るものがたくさんありますから、それらを使用していろいろなカラーを楽しむこともできますよ。ただし、家との色のつりあいが取れていることが大切です。ここで紹介しているデッキはダークブラウンのステインで処理したものだと思います。




The fence and the steps
フェンスと階段


デッキを作ろうと決めるときには、安全上やデザイン上、またプライバシーの目的でフェンスが必要であるかどうか、そしてデッキ上からガーデンに下りる必要がある場合は階段をつけるかどうかを判断することになります。

よく使われるのがラティスフェンスで、これはどこでも手に入りますね。そのほか、木に限らず別の素材を使ってみるのも面白いのではないでしょうか。

階段は、小さくて上り下りするだけのためにつけられることが多いですが、スペースが許せば、逆に階段部分を全体に広げることでそこを座るためや鉢ものの植物をディスプレイする場所に使うこともできますよ。


レッスン内容
Introduction
はじめに
Lesson 1
境界 - 背景をつくる
Lesson 2
境界 - プライバシーを確保する
Lesson 3
園路 - 庭の中を通る道
Lesson 4
リラクゼーションのためのスペース - ウッドデッキ
Lesson 5
リラクゼーションのためのスペース - パティオ
Lesson 6
リラクゼーションのためのスペース - ガーデンファニチャー(家具類)
Lesson 7
ゾーニング - 植物によるデザイン
Lesson 8
ゾーニング - フォーカルポイントを設ける
Lesson 9
境界 - フロント・ゲート、エントランス
Lesson 10
園路 - 玄関アプローチ
Lesson 11
コンテナガーデニング
Lesson 12
庭の仕上げ


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