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世界のプライベートガーデンを見て見ましょう |
世界の様々なガーデンテーマをもった庭をご紹介してゆきます。 たとえば、ハワイとカナダの庭はどう違うのでしょうか?また、なぜ撮った写真を見てフランスでなくギリシャだということが判るのでしょう?ガーデンスタイルを決める要素は一体何なのでしょうか? そういった疑問にこのシリーズが少しは答えてくれるといいのですが・・・ さあ、ご一緒に世界のユニークなガーデンを訪ねてみましょう。 |
1.オーストラリア [亜熱帯] (ゴールドコースト) |
2.インドネシア [彫像] (バリ) |
3.アメリカ [熱帯] (ハワイ) |
4.アメリカ [砂漠] (アリゾナ) |
5.カナダ [北極光] (バンクーバー) |
6.南アフリカ [植民地] (ケープタウン) |
7.ニュージーランド [冬のない北島] (オークランド) |
8.スペイン [地中海式ガーデン] (バルセロナ) |
9.フランス [プロヴァンス] (プロヴァンス) |
10.ギリシャ [エーゲ海] (アテネ) |
11.スイス [高山] (ロカルノ) |
12.イギリス [イングリッシュガーデン] (ロンドン) |
13.ブラジル [レインフォレスト] (リオ・デ・ジャネイロ) |
14.中国 [チャイニーズガーデン] (北京) |
15.日本 [日本の個人庭園] (東京) |
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■歴史 -History- |
1世紀のころ、行われたローマ軍による征服によって作られた庭園が始まりのようですが、中世の頃になってようやく英国人の暮らしに庭園というものが重要な位置を占めるようになります。 |
■ 国の植物 - National Plant- |
英国の国花は、バラです。 ランカスター家(赤バラの紋章)とヨーク家(白バラの紋章)が戦った有名な英国のバラ戦争(1455-1485)のころから取り入れられたようです。 |
■ 歴史に見るガーデンスタイルの変遷 -Garden styles through history - |
・ローマンブリテン - Roman Britain - | ||
フォーマル、低い生垣 | ||
・中世風 - Medieval - | ||
小さく囲われ、芝生の座席やマウンドのある庭 | ||
・チューダー - Tudor - | ||
ノットガーデン。生垣やウォールで囲まれた庭 | ||
モンタキュートハウス(サマーセット) | ハンプトンコートパレス(ロンドン近郊) |
・スチュアート朝 - Stuart - | ||
フランス風フォーマルガーデン | ||
チャツワース |
・ジョージアン - Georgian - | ||
インフォーマル、風景式、オープンパークランドなど | ||
ロングリート(ウィルシャー) | ブレンハイムパレス |
・ビクトリア - Victorian - | ||
花壇植物、カラフル、パブリックガーデンなど | ||
チャツワースハウス | キューガーデン |
・20世紀 - 20th Century - | ||
混合型、多年草ボーダーガーデンなど | ||
シシングハーストキャッスル(ケント) | ヒドコートマナーガーデン |
・ガートルード・ジーキル - Gertrude Jekyll - | ||
20世紀の英国の庭に最も大きな影響を与えた人物といわれます。多年草ボーダーガーデンを広め、カラースキームを基にした庭のプランを提唱した女性。彼女は伝統的なコテージガーデンと、そのスペースが許すあらゆる植物やトレリス、ウォールなどのクライミングプランツをベースにこの手法を構築しました。ジーキルは、建物を建てた後で考える庭というよりもむしろ、全体にとって不可欠な存在としての庭という意識を持っていたのです。彼女の庭は、マーシュコート(ハンプシャー) Marsh Court (Hampshire)や,ヘスタークム(サマーセット) Hestercombe (Somerset)などで今でも見ることができます。 |
■ イングリッシュガーデンとは? -What is an English Garden? - |
ガーデニングというのは昔も今も、実際においては個人のテイストに尽きます。 英国中には、大きい小さいはあれ、まさに様々な庭、フォーマルやインフォーマル、プライベートやパブリックなどで英国人の庭に対する情熱を見ることが出来ます。 どれも皆それを創造した人やオーナーのパーソナリティーによって全く違う庭になっています。 英国では、自分達の意識の中に「イングリッシュガーデン」という括りはあまりありませんし、自分達にとっては自分の庭を、部屋の延長として持っており、家の中をメンテするように、庭も管理しているだけです。 庭をどのようにするかは、自分のテイストや家族の要望に基づいています。ですが、たくさんある、長い歴史を持つオープンガーデンなどを訪ねて、自分の庭のイメージやデザインから影響を受けていることは確かですね。 必要に迫られて、または趣味からガーデニングを始めます。 特に庭には必須で、基本要素でもある芝は継続したメンテナンスが必要です。 大抵の場合は庭に園路を設けたり、ウォールやパーゴラなどを設置したりするような施工も自分達で行います。週末や、仕事を終えた夕方などにそういった作業をするのですが、それほど情熱的でない人でさえ、周囲の環境のためにも最低限の作業をすることになります。 年間平均して50,000円ほどの予算が植物やガーデンファニチャーなど庭のために使われます。 国民の約60%が、庭は午後や夕方、週末などにリラクゼーションのために使うと言っていますし、賃貸の住宅に住む人たちでさえ、年間35,000円くらいは庭に注ぎこむようです。 ガーデニングというのは英国人のライフスタイルの一部なのです。 逃れることはできない、というところですね。 |
■植物 -Plants- |
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