ベランダは、大地と繋がっていないので、外庭よりも劣っていると思いがちですが、ベランダならではの良さもたくさんありますよ。畑と違って、花や野菜を身近に観察でき、目が届くから虫や病気にもすぐ対応でき、無農薬に近い栽培も可能です。家庭用に、ほんの少しずつ、色々な種類を育てる楽しみもありますし、コンテナやプランターは、置いた場所の環境によって判断し、レイアウトを自由に変えたり、満遍なく日が当たるように向きを変えることもできますね。そしてお料理の途中や仕上げに、ちょっとベランダへ行って気軽に収穫して使うこともできます。野菜嫌いなお子様も、一緒に育てて、収穫を手伝ってもらえば、意外と食べるようになるかもしれません。
ベランダガーデニングの良さはたくさんあります
ベランダというスペースは、生活のために、他の作業や目的にも使われます。お洗濯物を干したりする場合は、そのスペースを確保しなくてはいけませんね。また避難通路や、ハッチ、隣家との隔壁などにも注意が必要です。エアコンの室外機から出る風が直撃する場所も避けましょう。使えるスペースが限られているので床だけでなく、縦の空間なども使って、場所や光を有効に利用しましょう。ではベランダでの野菜作りのためには具体的に、どんなことに気をつけて、どんな準備をしたらいいのでしょうか。ざっと見てゆきましょう。まずは、自分のうちのベランダをよく観察するところから。
ひさしがあることで日当たりが限られるため、ベランダのそれぞれの場所を良くみて、日当たり好きの植物はなるべく日が当たる場所に置くようにします。風や光が通らないコンクリートの壁がある時は、光が当たる少し高いところにプランターが来るといいですね。ラティスプランターなどいかがでしょう?
突っ張り式のパーティションなどを使って、高い位置に鉢をかけるのも一案です。
一方向からだけの日当たりになりがちなので、時々鉢の向きを変えるようにすると平均的に育ちます。西日が直接当たるところには、夏場はスダレなどで日よけが必要になるかもしれません。
参考までにざっと日当たり別に野菜を分けて例を挙げてみます。ベランダでも育つ、面積のあまりいらないものの一部ですが・・・。
突っ張り式のパーティションを使って日の当たる場所へ
野菜を育てるのにはできるだけ土が多く、深く入るプランターのほうが望ましいですが、工夫次第でいろいろな容器が栽培用に使えるものです。身の回りを見回してみてください。何か見つかるかもしれませんよ。基本は、根菜や果菜は深め、葉菜は浅めです。
コンテナ選びも楽しみたいですね
次に鉢やコンテナ、プランターの素材です。それぞれの利点を考慮して選びましょう。
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